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寒い季節のプランニングは、シンプル・イズ・ベスト!冬は路面凍結が少ない温暖なシーサイドへ


楽しい旅を成功させるのにプランニングが大切なのは、もちろん冬でも同じ
ウインターシーズンに対応したルーティングを練ることが重要となる
冬の基本ツーリングルートに選びたいのはシーサイドだ!

冬のルーティングの大原則

 

  • 走行距離はできる限り短く
  • 高速道路(幹線道路)の比重を高めワインディング率を下げる
  • シーサイドは夏よりも冬

 

 

日照時間が短く、朝夕には大きく気温が下がる冬は、条件がよい日中に時間を絞ってライディングを楽しみたい。移動時間を読みやすく距離が稼げて、なおかつ路面状況がよいことが多い高速道路を走る割合を高めて、凍結の恐れがある峠道は避けて通ろう!上の図はあくまでもイメージだが、このくらいの気持ちでプランを検討するといいだろう

シーサイドは冬こそツーリング向きだ!

一般的に、海のレジャーは夏のもの。しかしツーリングということに絞って考えるなら、海は冬に訪ねるのがオススメの場所である。
まず、夏とは違って冬の海には観光客が少なく、道が空いていることが多い。これは大きなメリットだ。シーサイドルートは脇道が少ない構成となっていることも多いが、空いているならシンプルに海沿いを走って楽しめる。

シーサイドということは、必然的に標高は低めとなるので、高い山の上と比べれば気温は高め。しかも、遮へい物が少ないぶん太陽光を浴びながら走れる可能性が高まり、これも暖かさにつながる。
もちろん、冬のシーサイドで目指すべき美味は海の幸ということになるが、日本では冬に旬を迎える魚が多く、グルメ重視ライダーにとってはこれも魅力となる。

北海道と東北地方を除く太平洋側には、冬でも積雪や路面凍結の心配がない地域が多数ある。ウインターシーズンは風が強めな日も多いので、その点は注意が必要だが、シーサイドルートなら冬でもツーリングは楽しめるのだ。

シーサイドルートのポイント

POINT 1
障害物が少ないので日なたをキープしやすい
東京の場合、太陽の南中高度は夏至に約78度もあるのに、冬至では約32度になる。太陽が低いぶん、冬は日陰の場所が多くなる。しかし、南側に大きな遮へい物が少ない太平洋側の海沿いなら、道に日が当たっている可能性が高まる

POINT 2
朝は遅めのスタートで距離は少なく
天気予報でよく耳にするように、冬の朝は放射冷却という現象で夜間よりもさらに気温が下がることがある。暖かいシーサイドに到達するまでの道が凍結している場合もあるので、夏よりもゆっくりとしたスタートのほうが無難だ

POINT 3
地形や方角を把握しやすく初めての土地でも迷いにくい
海沿いを走るルートを選べば、景色を広く見渡して地形を把握しやすく、遮へい物が少なめなので太陽の位置から方角を確認しやすい。初めての土地を短時間でさらりとツーリングしたい時に、迷子になりづらいというメリットもある

POINT 4
標高が低いため路面凍結の心配が少ない
一般的に、標高が100m高くなると気温は0.6℃下がるとされる。これは気圧と空気膨張に関連する自然現象で、必ず数式どおりになるわけではないが、標高が高い山間部よりは、海抜0mに近い海沿いのほうが暖かいことがほとんど

POINT 5
漁港が近いから新鮮な海産物に出合いやすい
シーサイドルートなら美味しい海の幸に出合いやすいことは、説明するまでもないだろう。ここで注目したいのは、日本近海で獲れる魚介類には、冬に旬を迎える品種が多いという点。やはり海の幸は、旬に食べてこそ真価が分かる!

POINT 6
夏と比べれば空いていてマスツーにもちょうどいい
海水浴などのレジャー客であふれる真夏と比べれば、冬のシーサイドラインは空いている。道路の分岐が少なめで比較的シンプルなルーティングになることも多いので、冬のシーサイドはマスツーリング向きと考えることもできる

Q.シーサイドと言っても、内陸部に住んでいる人はどうすればいい?

A.内陸部に住むライダーはシーサイドを遠く感じるかもしれない。もちろん暖かい日なら、冬でも山が目的地で悪くないが、冬期は路面凍結のリスクが高まるので、やはり積極的にお薦めできない。走行距離は増えても、峠道よりも路面状況がいい高速道路を走って海を目指すほうが、安全に楽しめるはずだ。宇都宮、前橋を例に考えれば、大洗方面までは北関東道を利用すればいい。たとえ走行距離が伸びても、峠よりもオススメだ

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