1. HOME
  2. ノウハウ
  3. 【愛用品お手入れガイド】ヘルメット編 vol.1 ヘルメットに関するQ&A

【愛用品お手入れガイド】ヘルメット編 vol.1 ヘルメットに関するQ&A

ヘルメットはバイクに欠かせない重要なギア
しかも、頭部を保護するという極めて大切な役割を担っている
それだけにメンテナンスをしっかりと施すことで安全かつ快適に使い続けたい
今回はそのための保管方法について見ていこう

Q.ヘルメットの正しい置き方は?

A.被ったときと同様頂部を上にして置く

ヘルメット裾部(下部)を下にして平らな場所に置くこと。頭頂部や側頭部を下にして置くのは厳禁。転がりやすいうえに、エアーダクトやシールドのキズや破損の原因になる。棚に置くのもいいが、万が一の落下を考慮してなるべく低い位置に置くこと。目安としては1m未満なら、落下したとしても被害は小さく済む可能性がある。床が板の間やコンクリートならマットを敷いておきたい。

メンテナンスの時など、頭頂部を下にするときはドーナッツ状のスポンジ、またはタオルを円形にして下に敷こう

Q.サイズの選び方は?

A.試着して頭を動かしズレないことが基本

必ず試着することが大切。あご紐をしっかり留め、頭を上下左右に素早く動かしてもヘルメットがズレないこと。フルフェイスなら、話してみて頬の内側を噛まないことが基本で、額を圧迫しないことも重要だ。多少キツくても、使ううちに内装が劣化してフィットするかも、と考えるのは厳禁。一定期間使用してもキツい場合は内装調整で対応しよう。

Q.シートからヘルメットを落とした!買い換えなきゃダメ?

A.シートの上や腰の高さくらいならまだ使える

シートの高さ、あるいはヘルメットを持って下へ伸ばした高さ程度であれば、FRP製ヘルメットならほぼ問題なく継続使用可能だ。ただし落とした地面に大きな凹凸がなく、平らであること。二度目の落下の場合は同じ場所にダメージを受けていないことが条件。ヘルメットの中に硬い物を入れていたり、着用時なら継続使用は厳禁だ。

休憩中のヘルメットはどう置けばいい?

A.ミラーに被せるように引っ掛けるのは厳禁

バッグに入れて携行するのが理想だが、バイクに置くならヘルメットホルダーを使う。その場合は車体との接触でキズがつかないように注意しよう。ミラーにヘルメットを被せるように引っ掛けるやり方は、内装を痛めるためNG。ミラーを使うなら、チンガードを使って引っ掛けよう。あるいはあご紐を留めたうえでハンドルにぶら下げるのもオススメ。シートやタンクの上に置くと、落下の危険があるから厳禁だ。

KIJIMA ヘルロックアシスト

ヘルメットホルダーが奥まっていて、あご紐が届かない。そんな場面で活躍する商品がこれだ。Dリングに通すことであご紐を延長できる

Q.ヘルメットの寿命ってどれくらい?

A.各ヘルメットメーカーの材質を考慮すると5年前後

「ヘルメットの寿命は3年」と一般的に言われるが、これは製品の耐用年数ではない。これは『製品安全協会』が定めるSG被害者救済制度(SGマーク)の有効年数が3年であることに起因する。つまりSGマークの補償期間が3年であり、ヘルメットそのものの使用期限や耐用年数ではないのだ。内装の材質や、使用頻度によって異なるが、同一モデルであれば新発売からモデルチェンジまでの年数は使用可能。ただし、衝撃を受けていないことが大前提だ。

Q.ヘルメットの正しい持ち方は?

A.確実に固定された部位をつかむこと

下の写真のように後頭部の裾を持ってはいけない。なぜなら着脱式の内装が外れ、ヘルメットを落下させてしまう危険があるからだ。もちろん左右の側部も同様だ。正しい持ち方は、チンガードをつかむ、またはあご紐を持つこと。あご紐はDリングでしっかりと留めておき、取っ手のようにしておくとなお良い。ヘルメットを携行して公共交通機関を利用する場合は、付属の収納袋などを使おう。とくに市販のヘルメットバッグなら緩衝材を採用しているものもあるので安心だ。

最近のヘルメットは着脱式内装を採用しているものが多い。たいていは樹脂製ドットボタンによる固定のため、強くつかむことで外れてしまう危険もある

関連記事