バイクを買うのは新車?中古車? 安心できる購入方法とは!
今回話を聞いた人
BikeJIN編集部ナカジマ
バイクを購入する時に、まずは「新車」と「中古車」どちらにするか検討する。
中古車を選択する主な理由は「新車より安い価格」と「新車で手に入らない絶版車」である。
そして「中古車」購入先は販売店と個人オークションのどちらかだろう。
高性能で壊れない日本製品が当たり前の世の中で育ったカスタマーは「中古車」を同様に考えている傾向が強い。しかし、バイクは数多くの消耗品で構成されていることを忘れてはならない。走行距離や使用状況によって消耗具合は、車両ごとに大きく異なる。したがって数万キロを走行していれば、購入した途端に故障する可能性があるのは当然だ。だから安く購入できるのである。大手中古車販売店の品質に関する悪評というものの多くは、このリスクを無視した感想が大きく影響している側面が大きいと感じている。
さて、BikeJIN編集部ナカジマは個人売買や専門店で中古車を10台ほど購入してきたが、個人売買以外でカスタムしてあるバイクを買ったのはバイク王だけだったので印象に残っている。そのときのことをお話ししよう。
通勤や近隣の移動用に125㏄のスクーターを物色に相模大野店を覗いてみた。予算は乗り出し20万円程度で走行距離が少ないものに狙いを定めた。店内を見て回っていると、1台のホンダFTR223が目に飛び込んできた。FCRキャブレターやナイトロンのサスペンションなどを装備したピカピカのカスタムバイクだ。予算を7万円ほどオーバーするし、若干維持費も嵩むが、その魅力と丁寧な接客もあり購入を決めた。初期トラブルとしてバッテリーに問題があったが、無償で新品に交換するなどの対応は満足のいくものだった。4年ほどして走行距離が3万7000㎞を超えたあたりでセルモーターが壊れた。しかしこれは世間一般でも知られるこの種のホンダエンジンに採用されたセルモーターの寿命であり、特に文句はない。通常では購入を躊躇しそうなカスタムバイクだったが、トラブルなく楽しいバイクライフの1ページとなった。
オーナーから車両を買い取り、丁寧に整備したのち、次のオーナーへ販売する。大切にしてきた愛車を、次のオーナーに託すこの”買取→整備→販売”のサイクルを、バイク王では「愛車循環」と謳っているそうだ。今思い起こせば、正に「愛車循環」のサイクルに僕も乗っかっていたわけだ。
バイク王認定中古車
バイク王が掲げる「愛車循環」の理念が実現されるためには、販売したバイクのユーザー満足度が重要なポイントになる。その中でも販売した車両の品質は最重要項目だ。バイク王は自社で販売する車両の品質をハイレベルに保つために認定中古車を設定している。また、中古車にもかかわらず保証内容も充実している。
バイク王の取扱台数年間 10万台以上のバイクから、走行距離改ざん・フレーム修正のない良質な車両のみを厳選し、独自の62項目におよぶ厳格な整備(有償)を実施し長期保証車両としたうえで認定中古車として販売する車両が認定中古車だ。
バイク王の安心保証
・最長7年の長期保証※1
・7日間以内であれば返品保証※2
・7日間以内の初期不良は消耗品まで保証対象
・納車時に整備記録簿を納品
※1 車両により保証期間は異なり保証を受けるには条件がある
※2 返品には条件がある
バイク王で納車整備※3された中古車は全車無償保証の対象です。バイク王認定中古車なら最長7年保証で安心。
※3 納車整備は有償
絶版車館
「愛車循環」のためには整備に関する技術力が欠かせない。しかし、この技術は一朝一夕に身につくものではない。絶版車に関しては専門のスタッフを配置した専門館の開店、整備士技術向上を目的としたCSコンテストの実施など、バイク王が整備に力を注いでいることが伝わってくる。整備士育成も視野に入れたバイク王の整備に関する取り組みを見てみよう。
中古車にはリーズナブルな車両のほかに、希少車両がある。カワサキのZ1に代表される人気絶版車の価値は上がり続けている。こうした車両は新車価格の数倍で取引されるが、それは希少性だけでなく整備に費やす金額が嵩むからだ。そして整備するにはそれなりの知識と技術を要する。バイク王で整備できるの? という疑問を持つベテランライダーはいるだろう。僕もその一人だった。しかし、2020年に参加した絶版車試乗会で試乗したバイクは、RZ350をはじめどの車両も文句はなく、合格点だった。なかでもRZV500Rはかつて自分が所有していた個体よりコンディションがよく、少し悔しかったのを思い出す。
絶版車はブランドに特化したショップもいくつかあるが、全国展開と在庫量の多さはバイク王の魅力だ。バイク王は筑波と湘南に絶版車専門店をオープンしており、整備・販売に注力している。バイク王が掲げる「大切なバイクを、次のオーナーに届ける」というのはきれいごとのようだが、その昔、友人のTZカラーの79年式RD400SPの次のオーナーがいわゆる暴走族系の少年で、街で変わり果てたRDの姿を見た時は本当に残念だった。「お客さんが手放したバイクを、いい人に乗ってほしいと思う」というのは企業としても大切な感覚だと思う。
整備力を競い合う社内イベント「CSコンテスト」
バイク王の整備といえば、定例となったCSコンテストというイベントがある。
これは全国5つのテクニカチーム(整備専門部署)が中古車の整備・カスタムでそれぞれの技術、整備力を競い合う社内イベントだ。バイク雑誌社などから招いた外部審査員の投票で順位が決まるもので、雑誌編集界隈では密かに盛り上がっている。整備力の向上、整備士育成、バイクへの愛情醸成など多くのメリットがありそうだ。
以上見てきたようにバイクに長く乗っていく場合、創業から30年来ライダーに寄り添ってきた「バイクの生涯パートナー」のバイク王でできることは思いのほか多い。年間相談件数25万件以上という数字は信頼の表れであり、この業界のリーディングカンパニーである。バイクを買うとき、売るときの有力な選択肢としてバイク王を覚えておいて損はないと思う。
バイク王にはライダーに寄り添う想いを持ったスタッフが集まる
全国的に整備士不足で「整備難民」などという言葉も聞くが、バイク王は地元に密着し、他店舗購入車両でも整備の要求に応じていきたいという目標を掲げている。その第1歩として23年にオープンした世田谷店は、地下に大きな整備部門を設けている。整備部門拡大のためにバイク王はスタッフを募集している。資格を持っていなくても、これから整備士を目指すという志がある人も門をたたいてほしい。