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【これだけ!】“ニーグリップ筋”を鍛えよう!

身体の事前整備でパフォーマンスアップ

ツーリングで痛くなった部位のケア方法も大切だけど、そもそも痛くならなければ何の問題もない。そこで狙うのは、内転筋強化だ!

内転筋は内腿にある表層筋で、ニーグリップをするときに活躍する筋肉。この運動機能を高めて、ニーグリップを強く(あるいは長時間)できるようになると、ライディングの理想である「下半身で操る」だけでなく、さまざまな部位の痛み解消にもつながる。

腰痛防止のために”骨盤を立てて乗る”正しくこれを実行ためにはインナーマッスルで腹圧を高めた状態をなるべく保ってあげることが必須。そしてニーグリップをしようと足に力を入れると、自然とお腹にも力が入り、腹圧は高まるのだ。

また、手首の痛み軽減にもニーグリップが効くことは、右のページでも触れたとおり。ニーグリップにより下半身の安定性が高まると、さまざまな要因で上半身が振られたとしても、腕に頼らず腹筋と背筋で対処しやすくなる。これは建物の”土台”がしっかりしていれば、”補強”ナシである程度まで耐えられるのと同じだ。

ニーグリップを生む内転筋に効くエクササイズで積極的に身体を整えて、痛み知らずのライディングを目指そう!

腰をコーナーイン側にズラした時でもニーグリップが大切。外側の膝付近で燃料タンクを押さえて、イン側の腿内側をタンクに沿わせて挟み込む。公道走行では膝と内転筋を使って、常にニーグリップすることがバイクを安定させ、疲れにくくする

内膝で燃料タンクサイドを挟み込むのが、ニーグリップの基本。車種にもよるが、極端な“前乗り”では膝ではなく太腿がタンクに触れてしまうので、少なくとも拳1個分は後ろに座る。基本的に、腕の力は抜いてリラックス

簡単エクササイズ① ワイドスクワット

肩幅に対して1.5倍程度に足を開き、つま先を外側45度に向ける。背筋をまっすぐ保ちながら腰を落とし、太腿と膝が同じ高さになるあたりまで腰を落とし、素早く腰を上げる。膝がつま先と同じ方向に突き出るように曲げ、膝をつま先よりも前方に出さない

簡単エクササイズ② プランク

うつ伏せで、肩の真下に肘を置き、肘から先の腕を床につけ、膝をつきつつ足を伸ばす。次に膝を浮かせ、下半身はつま先のみで支持。お腹とお尻に力を入れ、顎は引いて身体が一直線になるよう意識する。まずは30秒キープが目標。慣れたら、より負荷が高い片手上げや片足上げにも挑戦!

簡単エクササイズ③ サイドプランク

イラストのように、身体を横向きにして右手で上半身を支え、右足の膝を曲げ、左足裏の内側を床につく。そこから、右手と左足裏だけで全身を支えて右足を地面から浮かせ、左手は上半身に対して真横に伸ばしつつ身体が一直線の姿勢をキープする。30秒静止目標で、左右ともやろう

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