
あの時の「押し」【青木宣篤の個的ブログ】
世界最高峰のレース「MotoGP」で活躍した元ライダー、青木宣篤さん。現役引退後もモーターサイクル業界に深く関わり続ける彼が綴るブログには、レースの裏話から最新バイク事情、さらには人生観まで、多彩な視点が詰まっています。バイクファン必読です!

【青木宣篤】
2022年の鈴鹿8耐をもって引退するまで、30年以上にわたって世界、日本で活躍。開発ライダーとしての経験も豊富で、バイクの知識、そして操縦術は超一級。現在はバイクの楽しさの伝道者として、日本狭しと駆け巡る日々
代役参戦500cc
「おまえ500乗ってみろや」
国際電話の向こう側は父親
「えぇぇぇぇ…むり…」
石橋を叩いてたたいて渡らない長男のワタシ
「辻やん(辻本聡さん)が怪我してスゴー(スポーツランドSUGO)とツクバ(筑波サーキット)出れないから、その代役だ」
オマエ乗るだろ前提の口調
「えぇーイヤぁ〜…」
乗りこなす自信は1mmも無いワタシ
「浅川さん(監督)に言っとくぞ」ガシャ…
1993年アメリカGP木曜日のお話

その弱気な気持ちに反してスゴーはトップ争い中にマシントラブル
しかしツクバはポールtoフィニッシュ&コースレコード付き
そう言えばミニバイク時代
10インチのスクーターから18インチのスポーツバイクに乗り換える時
「あんなデカいバイク乗れない」と半ベソのワタシを、とりあえず行って来いと押し出したのも父親でした。
あの時の「押し」が無ければ
今日のワタシは居なかったかも😆