朝夕も快適に走るバイクファッション指南|トナリのバイク人関東

春到来、バイクシーズン開幕! と言いたいところだけど、まだまだ冷え込む日が多く、とくに朝夕は身体が冷える。防寒対策もしつつ、なおかつ薄着にもなれる準備が大切。そんな季節もお洒落に楽しむ人たちをご覧あれ

※BikeJIN vol.267 2025年5月号参照

野口さん 65歳

KAWASAKI Ninja1000SX
Helmet:agv
Jacket:KAWASAKI
Glove:KUSHITANI+KAWASAKI
Pants:KUSHITANI
Boots:elf

1年前に大型二輪免許を取ってリターン。理屈じゃなくパッと見で決めた愛車は前傾がきつくなく、乗り心地も良く、長時間乗っても疲れない。月に1 ~ 2回、関東を走り回っている

[Point]ライムとカーキのグリーンの対比が見事なカラーコーデ
リターンしたばかりの頃はクシタニショップへよく行っていたそうだが、好みのブランドやこだわりはなく、見た目とフィーリングで気に入ったものを必ず試着して購入。カワサキプラザで見つけたクシタニのパンツは、その後クシタニへ持ち込んで仕立て直したおかげでパーフェクトフィット。カラーコーデも素敵だ。

ジッパーの上耳ドメの飾り縫いにライムグリーンをあしらっているのがお洒落ポイントだ

木村さん 54歳

BMW R100R
Helmet:Kabuto
Jacket:POWERAGE
Glove:KOMINE
Pants:ANSWER RIDING SUIT
Boots:DEGNER

自分でデザインした外装をBALLYHOOの川上氏に依頼してワンオフ製作。エンジンや足周りはAMSフジイ、シート周りはリトモ・セレーノで、世界に一台のBMWに仕上げている

[Point]オリジナルカスタムの愛車とマッチするクラシカルコーデ
旧車と似合う落ち着きある装いの注目ポイントは、レザーのオーバーオール。30年ほど前に購入したものをアンサーライディングスーツにて寸法直しやポケット追加でアレンジしたものだ。かつてはジャケットデザインの経験もあり、「既成品で100%好みに合うものはない」と、バイクもウエアもカスタマイズする。

腹を冷やさないオーバーオールは冬期に最適なボトム。レザーなのがこれまた渋い!

三浦さん 54歳

HUSQVARNA MOTORCYCLES Svartpilen 401
Helmet:HORIZON HELMETS
Jacket:POWERAGE
Glove:KOMINE
Pants:MaxFritz
Boots:DAYTONA

2年前に手術入院したことをきっかけにリターン。ずっと気になっていたスヴァルトピレン401を手に入れ、週末ごとの日帰りツーリングを楽しむ。子供を乗せてのタンデム旅も満喫中

[Point]ファッション性を重視するブランドを合わせる巧みさ
バイクを下りた後でも違和感なく、それでいてバイクに合わせたコーディネートがコンセプト。ミリタリージャケットN-3Bをモチーフとするパワーエイジのジャケットは、そんなコンセプトにぴったり。ジャケットに合わせてインナープロテクターを併用し、安全性にも気配りしている。マックスフリッツも好みだ。

身頃の合わせをオフセット。防寒性を高めるとともにアクセントとしてお洒落度も向上

野田さん 55歳

DUCATI SUPER SPORT S
Helmet:SHOEI
Jacket:ROUGH&ROAD
Glove:Hompres
Pants:ROUGH&ROAD
Boots:FLAGSHIP

クルマをMTからATに替えたらギヤチェンジしたくなって2年前にバイクを入手。パニガーレは「やりすぎ」でスーパースポーツがちょうどいいと、ツーリングやサーキットを楽しむ

[Point]アクセントのあるモノトーンを組み合わせたシックなコーデ
冬は中綿にプリマロフトを使ったラフ&ロードのジャケット、ほかの季節はクシタニ、サーキット用の革ツナギはアルパインスターズを愛用している。クシタニはデザインだけでなく、安全性や着心地の良さも気に入っていて、長時間着用していても疲れにくいとのこと。もうすでにひと通りのウエアを揃えたそうだ。

プリマロフトは羽毛状の化繊で、ダウンよりも優れた保温力と柔軟性、軽さが特徴だ

ヒデさん 61歳

HONDA CB650R E-Clutch
Helmet:SHOEI
Jacket:TAICHI
Glove:TAICHI
Pants:DEGNER
Boots:elf

新型コロナ禍で一人遊びできる趣味とバイクに乗りはじめ、今年1月に大型免許を取得。これから1000㎞点検に行くという愛車は最新のE-クラッチ。ATとMTを使い分けてるそうだ

[Point]ブルー系カジュアルコーデが愛車のムードやカラーとマッチ
好きなブランドはRSタイチで、デザイン・機能性・価格のバランスが優れているうえ、「着ていて飽きないし、飽きても買いやすい」ところが気に入っている。好みの色は黒とグレーのモノトーンと紺で、愛車の色と相性が良く、カジュアルだがバイクウエアとしての主張もあるコーデがきれいにまとまっている。

袖にあしわられたロゴプリントも気に入っているポイント。ちなみにタイチの創業年だ

宮島さん 32歳

HONDA GB350
Helmet:Kabuto
Jacket:━
Glove:DAYTONA
Pants:KUSHITANI
Boots:Timberland

たまたまネットでバイク動画を見て、バイク興味が再燃。エストレヤを入手したが、パワー不足を感じ、まずはレンタルして性能を確かめてからGBを購入。すべてにおいて満足で、月1 ~ 2回走っている

[Point]アースカラーのスタンダードなカラーコーデはマルチに活躍
年季の入ったレザージャケットは父から譲り受けたもの(エストレヤと交換)。革だから冬は冷えるが着心地は良いそうだ。ウエア選びは愛車と合うかどうかで、アースカラーのような落ち着いたが好み。プロテクターがないジャケットのときはコミネ製インナープロテクターを着用し、安全にもきちんと配慮している。

おそらく30年以上は時を経ているだろうレザーは世界にひとつだけの妙味を醸している

杉本さん 58歳

KAWASAKI ZX-12R
Helmet:SHOEI
Jacket:HOUSTON
Glove:━
Pants:ZIM+BA
Boots:DANNER

K1200Sなどメガスポーツが好きで、ツーリングから通勤まで走らせていたが、現在の愛車はZX-12R(A1)。カスタムも楽しんでいて、今後は足周り強化をしたいと考えている

[Point]MA-1とレザーパンツを黒で揃えたハードな冬コーデ
ウエイトトレーニングをやっているため、既製サイズにあまりフィットせず、必ず試着してから購入。なのでウエア選びは格好良さ+身体が入ること、加えてロゴが目立たないものが基準だ。デニムで走ることも多いが、防寒+安全を優先して冬はレザーパンツを着用することも多い。

レザーパンツはハードな印象を強めるウエアのひとつ。1本は持っておきたいアイテムだ

檜垣さん 43歳

APRILIA RS660
Helmet:SHOEI
Jacket:DEGNER
Glove:Heat Master
Pants:DEGNER
Boots:WILD WING

子供から手が離れ、やりたいことをやろうと十代の頃憧れたバイク趣味を開始。G310RからNinja1000、RS660と乗り替えた。これに刺激された夫はMVアグスタを購入

[Point]ワインレッドの革ジャンは落ち着きある華やかさ
昨年後半にレザージャケットデビューし、シュッとしたシルエットとワインレッドの明るい色が気に入っている。この日は上下ともにデグナーだが、ダイネーゼやクシタニもお気に入りのブランドで、レーシーとカジュアルをその日の気分で着分けている。現在はクシタニにフルオーダーしたツナギを心待ちにしている。

ブーツはワイルドウイングの厚底タイプ。足着きが良くなるため、安心して乗れるそうだ

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