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【第十三話】シドニーに到着 オーストラリア一周達成

初めまして!合田紘之と申します。
愛車のアフリカツイン750で世界中を走る夢を叶えるため、30歳を目前に新聞記者を辞めて、第1弾として2017年12月からオーストラリア1周を始めました。
オーストラリアはカンガルーが飛び出してきたり、世界中のライダーと交流できたりなど、日本では想像もつかないことが沢山あって面白い!
退職したばかりで足が地に着いてない状態で、バイクにまたがっても身長が低くて足が地に着かない状態ですが、海外ツーリングが日本人ライダーにとって少しでも身近なものと思えるように魅力を伝えていきます!

最後のキャンプ

2月18日。オーストラリア1周のゴール地点であるシドニーから400kmほど北にあるケンプシーという街のキャラバンパークで朝を迎えた。
この日のうちにシドニーに向かうのでオーストラリアでの最後のキャンプだ。

最後にキャンプしたケンプシーのテントサイト

思い返せば2カ月前に初めてオーストラリアでキャンプしたときは、キャラバンパークの料金の払い方や、テントを張る場所、設備の使い方もわからなかった。
それが今では当たり前のようにキャンプをできるようになっただけではなく、なるべく涼しくて静かな夜を過ごせるように、芝生の状況や木の生えている方角、道路からの近さなどを調べたうえでテントを張る場所を選ぶようにもなり、知らないうちに慣れていたようだ。

今日で最後のキャンプだと思うと寂しい気持ちもあったが、このテントサイトを後にし、シドニーを目指した。

シドニーに到着し一周完了

ケンプシーから幹線道路を400kmあまり走り、夕方にシドニーに到着した。
日本からバイクを輸送し、11月に受け取りに行った時以来のシドニーだ。
これにてオーストラリア1周が完了。

シドニーの象徴ともいえるオペラハウスに2度目の訪問をし、バイクと共に記念撮影をした。

一周して2回目の訪問になったオペラハウスとアフリカツイン

観光客も多い場所で、バイクを駐車していると目立つようで色んな人から声をかけられた。
オーストラリア1周を終えたところと話すと、祝福してもらったり、オーストラリア人からも羨ましがられたりもした。オーストラリア人でもほとんどの人が成し遂げたことがないオーストラリア1周。ある部分ではオーストラリア人よりもオーストラリアについて詳しくなったと思うと少し誇らしく思えた。

日帰りでブルーマウンテンズの鍾乳洞に

シドニーでは、年末にエアーズロック近くのキャンプ場で知り合った人の家に1週間ほど泊めさせてもらいながら、バイクの輸送や自分自身の帰国の準備をすることに。

時間にも余裕があったので1日だけ日帰りでツーリングをすることにした。
目的地はシドニーの市街地から150kmほど西にあるブルーマウンテンズという地域。森林や岩壁が広がる自然が豊かな場所で世界遺産にも登録されている。ここまで行く道も市街地を抜ければ森や牧場の中を走ることができるほか、途中には森林を見下ろすエコーポイントという展望台もあり、ツーリングにももってこいの場所だ。

エコーポイントからの眺め

ブルーマウンテンズにはジェノランケーブという世界最古といわれる鍾乳洞もあり、ここを観光してみることにした。

鍾乳洞の中に入るには4000円ほどのガイドツアーに参加しなければならない。普段はあまりお金のかかる観光はしていないが、今回ばかりはオーストラリア一周の自分へのご褒美としてツアーに参加した。

壮大な規模のジェノランケーブの鍾乳洞

無数に並ぶ巨大なタケノコのような鍾乳石の横を歩く。一つ一つの鍾乳石が大きく、洞窟の中だというのに天井まで10m以上もある。日本では見たことない規模だ。
あらためてオーストラリアの規模の大きさを実感した。

各地のステッカー

オーストラリア最後のツーリングを終え、洗車して愛車を労わった後、輸送会社のシドニー事務所までバイクを届けた。

オーストラリアツーリングをする前と後ではバイクの見た目にも少し変化があった。車体やパニアケースに張り付けたステッカーだ。これまで訪れる各都市でお土産屋さんを巡っては、ステッカーを購入して貼り付けてきたのだ。

スタンプラリーのような感覚でステッカーを集めていたが、実際に張ってみるとバイクを眺める度にこれまで行った場所を思い出すことができる。これからもこのバイクで世界各国を回る予定なので、車体がさらにステッカーで埋まっていくのが楽しみだ。

オーストラリア各地のステッカーを張ったパニアケース

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