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元新聞記者が行くオーストラリア1周記

【第十二話】東海岸を南下 寄り道しながらブリスベンに

【BikeJINWEB限定!】~短期集中連載~元新聞記者が行くオーストラリア1周記
初めまして!合田紘之と申します。
愛車のアフリカツイン750で世界中を走る夢を叶えるため、30歳を目前に新聞記者を辞めて、第1弾として2017年12月からオーストラリア1周を始めました。
オーストラリアはカンガルーが飛び出してきたり、世界中のライダーと交流できたりなど、日本では想像もつかないことが沢山あって面白い!
退職したばかりで足が地に着いてない状態で、バイクにまたがっても身長が低くて足が地に着かない状態ですが、海外ツーリングが日本人ライダーにとって少しでも身近なものと思えるように魅力を伝えていきます!

都市が増えて交通量も増加

2月9日。オーストラリア1周のゴール地点であるシドニーに向け、ケアンズから南下を始めた。
東海岸を約3000km走ることになるが、南に進むにつれて雨季の地域から遠ざかって大雨の心配が少なくなり、赤道から離れることで40度を超える猛暑になることもほとんどなくなる。
ようやくバイク乗りにとっては最高の環境になると思い、期待を胸にバイクを走らせた。

しかし、東海岸は少なくとも100kmおきに大型ショッピングセンターがあるような都市がある。それゆえにこれまで通って来た内陸の道と比べると交通量が多く、車の流れに気をつけながら運転しなければならない。日本でいうと国道1号や2号のような一桁国道を走っているような感覚。
世界遺産のグレートバリアリーフがある海沿いの道といってもほとんど海は見えず、あまりツーリングを楽しめる道ではなかった。

交通量の多い東海岸沿いの道

寄り道して海の街を観光

数日間にわたって淡々とした道を入っていたが、やっぱりツーリングを楽しみたい。そんな思いであえて脇道を走ることにした。
幹線道路からは50kmほどそれた場所にある1770(セブンティーンセブンティ)という町を訪れた。

青い海が見渡せるセブンティーンセブンティの展望台

ここはオーストラリアがまだ西洋人に開拓されていなかった1770年にイギリス人が船で上陸した地で、その年にちなんで名づけられた町だ。
日本人にはあまり知られていないが、現在はマリンスポーツが楽しめるリゾート地になっている。人はそれほど多くないが、ビーチには海水浴を楽しむ人がいるほか、少し沖を見ると釣り船もたくさんいる。青い海を見渡せる展望スポットもある。

セブンティーンセブンティは釣りも盛んでたくさんの釣り船を見ることができる

2時間ほどしか滞在しなかったが、長い間走っていた幹線道路から解放され、つかの間の息抜きとなった。

ブリスベンの渋滞を避けスプリングブルックへ

ケアンズから5日間かけて、クイーンズランド州の州都であるブリスベンの近くにたどり着いた。ここまで来ると、幹線道路では渋滞が発生するようになる。広大な大地をツーリングすることを求めてこの大陸に来たのに、渋滞にはまるのはつまらない。気温も30度ほどで、渋滞中は風を感じることができず汗も噴き出るようになってきた。

快適にツーリングできる道を求め、ブリスベンの市街地からあえて内陸の道を走ることにした。森林の中を通る道は交通量は少なく、たまに木々の切れ目からは山々の絶景が見えることもある。道幅は狭く路面もガタガタしている場所もあるが、個人的にはこちらのほうが快適だ。

ブリスベンから1時間ほど走ると、世界遺産であるスプリングブルック国立公園に到着した。ここは高原地域で多くの渓谷もある場所だ。

落差100mもあるパーリングブルック滝

渓谷を一望できる展望台や、落差100mもあるパーリングブルック滝を見たほか、国立公園内のナチュラルブリッジという地域では洞窟に入って裏から見ることのできる滝を観光した。

洞窟の中から滝を見ることができるナチュラルブリッジ

ブリスベンやゴールドコーストといった都市から近いこともあり、日本人向けの観光バスを数台見かけたほどの有名な観光地のようだ。

6度目の時刻修正

2月15日、ゴール地点であるシドニーのあるニューサウスウェールズ州に入った。オーストラリアでは州ごとにタイムゾーンが定められ、さらに夏季はサマータイムを導入している州もあり、時間帯が細分化されている。この旅でタイムゾーンの境界を越えるのは6回目だ。

州をまたぐごとに電子機器の時刻を修正しなければならず、これが毎回ちょっとした手間を強いられることになる。
腕時計、スマートフォン、一眼レフカメラ、アクションカメラ、バイクのメーターなど時計を設定し直さなければならない電子機器は多い。特にカメラについてはすぐに時刻を直さなければ、写真に誤った時刻が記録されてしまうので気を使わなければならない。デジタル化が進み、旅が便利になった弊害とも言えるだろう。

毎回面倒な作業と思っていたが、これで最後の時刻修正だと思うと旅の終わりが近づいていることを実感。なんだかさみしい気持ちにもなってきた。

合田紘之(ごうだ ひろゆき)

1987年生まれの31歳。横浜市出身、札幌市在住。
18歳で二輪免許を取得し、法政大学在学中にバイクで日本を2周する。
その中で北海道が気に入り、2010年から7年間、北海道新聞の記者として札幌市や登別市、紋別市などで取材で駆け回っていたが、バイクで世界をツーリングするために退社。
身長は168センチで愛車のアフリカツイン750はやっと足が届く程度。英語は初心者レベルなので、世界の人たちとコミュニケーションをとるために日々奮闘中。

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