元新聞記者が行くオーストラリア1周記
【第十一話】ジャングルを走る ケアンズから日帰りツーリング
初めまして!合田紘之と申します。
愛車のアフリカツイン750で世界中を走る夢を叶えるため、30歳を目前に新聞記者を辞めて、第1弾として2017年12月からオーストラリア一周を始めました。
オーストラリアはカンガルーが飛び出してきたり、世界中のライダーと交流できたりなど、日本では想像もつかないことが沢山あって面白い!
退職したばかりで足が地に着いてない状態で、バイクにまたがっても身長が低くて足が地に着かない状態ですが、海外ツーリングが日本人ライダーにとって少しでも身近なものと思えるように魅力を伝えていきます!
深緑色の植物が生い茂る熱帯雨林を走っていた。日中だというのに大きな葉っぱが頭上を覆いかぶさって、辺りは薄暗い。道路脇にはシダや、波打つような根を持つ植物が生えていて、日本では見たことがないジャングルの光景が広がっていた。
日本から近い街、ケアンズ
2月7日。オーストラリア北東部のケアンズの安宿に連泊しながら、140km北にある景勝地である岬「ケープトリビュレーション」まで日帰りツーリングをした。目的は熱帯雨林を走ることと、きれいな海を見ること、そしてまだ見たことのない野生のワニを見ることだ。
マリンレジャーで人気のケアンズはオーストラリアの都市の中では日本から近く、往復の航空券も5万円以内で買えることもあり、比較的手ごろなことから日本人観光客も多い。
バイクのレンタル店もあり、ダイビングなどの観光の合間にツーリングすることも可能だ。
グレートバリアリーフを臨むワインディング
朝9時に宿を出発し北上を開始。市街地を抜けて海沿いの道を60kmほど走る。
世界遺産のサンゴ礁であるグレートバリアリーフを横目にワインディングを楽しむ。海と道路の距離が近い場所もあり、運転しながら青い海を間近で見ることができる。
さらに40kmほど北上するとデインツリー川にたどり着いた。デインツリー川に架かる橋はなく、向こう岸に行くためには、フェリーに乗る必要がある。
バイクは往復で約900円で、所要時間は5分ほど。係員から「フェリーの上でもバイクに乗ったままで」と指示を受け、シートに座りながら対岸に到着した。
川を渡るとジャングルに
川を渡ると、そこはジャングルだった。
樹木は道路の上まで広がり葉っぱがトンネルのように日光を遮っている。植物のつるが垂れ下がり、時々ヘルメットに当たりそうになり、路面も濡れていて注意して運転しなければならない。
何度か川岸にまでみっちりと草木が生えている川に架かる橋を渡っていく。道幅は狭いが舗装路のため、スピードを出しすぎなければ危ない目には遭わないだろう。
それよりもこれまで見たことのない光景に見とれながら運転するほうが危ないとも思うほどだ。
小雨が降りだす中、さらに北を目指した。
ケープトリビュレーションに到着
ジャングル地帯を40kmほど走ると、目的地であるケープトリビュレーションに到着した。知り合いから海の景色がきれいで、砂浜でワニが見られると聞いていた場所だ。他の観光客もいる中で少し砂浜を歩いてみる。しかし数日間雨が続いていて、青いはずの海が灰色に濁っている。
それならばワニだけでも見て帰ろうと周辺を探してみるが、ワニへの注意を促す看板はあるものの、ワニそのものは見当たらない。
近くにいたツアーガイドに聞いてみると、ワニは気温が低い日はほとんど活動せずに海の中にいて、海水が濁っているために見えることはないだろうとのことだった。近くの展望台に行ってみても結果は同じ。灰色の海しか見ることができなかった。
ワニクルーズに参加
帰路に着くも、どうしても諦めきれず、お金を払ってでも野生のワニが見てみたいと思い、デインツリー川でワニが見られるクルージングツアーに参加した。しかし、状況は変わらず、気温や水温が低くワニは活動的ではないという。増水していることからワニが本来休んでいる川岸も水没。
結局、全長20cmほどの小さいワニを1匹しか見られなかった。想像していた巨大なワニとは程遠く、不完全燃焼に終わった。
この日は熱帯雨林の中を雨に濡れながら走り、きれいな海は臨めず、期待していたようなワニは見られなかった。天気が良ければ、全く違ったツーリングになったのだろう。
長いオーストラリア一周ツーリング。たまにはこんな日もある。
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