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元新聞記者が行くオーストラリア1周記

【第八話】日本人ゆかりの町ブルーム

【BikeJINWEB限定!】~短期集中連載~元新聞記者が行くオーストラリア1周記

初めまして!合田紘之と申します。
愛車のアフリカツイン750で世界中を走る夢を叶えるため、30歳を目前に新聞記者を辞めて、第1弾として2017年12月からオーストラリア一周を始めました。
オーストラリアはカンガルーが飛び出してきたり、世界中のライダーと交流できたりなど、日本では想像もつかないことが沢山あって面白い!
退職したばかりで足が地に着いてない状態で、バイクにまたがっても身長が低くて足が地に着かない状態ですが、海外ツーリングが日本人ライダーにとって少しでも身近なものと思えるように魅力を伝えていきます!

真珠養殖のきっかけは日本人

1月22日の午前、西オーストラリア州北部にある港町ブルームに到着した。ここに住んでいたことがあるオーストラリア人の友人からおすすめされた町だ。
ツーリングの休養日と位置づけ、友人に教わった場所をたどりながらブルームを一日中観光することにした。

ブルームの町に到着

実際に足を運ぶまで全く知らなかったが、とても日本との関りが深い町だ。
基幹産業である真珠の養殖は1950年代に日本人が始めたといい、町の中心部にはその功績をたたえ創始者の栗林徳一氏の銅像と日本語による説明も添えられている。当時は日本からの移民もたくさんいて、日本人街もあったという。

一方で、第二次世界大戦で日本軍が空襲で爆撃するなど、負の歴史も持つ。真珠採り中に潜水病で亡くなったり、戦争により亡くなった人を葬る日本人墓地もある。日本人として、もっとこの町を知らなければという思いになりながら町中を巡った。

町の中心部にある栗林氏の銅像

銅像に添えられた日本語の説明

日本人が起源のレストラン

ブルームで最も有名なレストランの一つが「マッツォ・カフェ&ブリュワリー」。
1950年代に日本からの移民の松本さんという方による商店が原点で、現在は現地の人が経営しているが「生」という漢字が店のトレードマークとなっている。オリジナルのビールが有名で、ジンジャービールを注文(歩いて散策したので飲酒運転はしていませんので!)。
ビールといっても苦みが少なくカクテルのような味わいだ。ツーリングをしていたら昼間から飲む機会はないが、たまに飲むからこそ幸せな気分になれた。

マッツォの外観

マッツォのジンジャービール

ケーブルビーチの夕焼け

中心部から4kmほど離れたケーブルビーチはリゾート地。
南米のボリビアにある「ウユニ塩湖」のように風景が砂浜に反射し、きれいな夕焼けを見るために観光客だけではなく地元の人も集まる。午後6時半ごろ、太陽が水平線の付近に近づくと、辺りは一面オレンジ色に。鏡のように人影が砂浜に映り幻想的な世界が広がった。

ケーブルビーチの夕焼け

世界で一番古い屋外映画館

夜にはサンピクチャーズという現存する中で世界で一番古い屋外映画館に足を伸ばした。
チケットを買おうとすると受付に行くと、そこにいたのは日本人女性だった。現地の人と結婚をして10年以上ブルームに住んでいるとのこと。どうやらこの町の日本人との縁はずっと続いているようだ。
映画館は屋根があるものの、スクリーンの横には木が生えているように本当に屋外そのもの。夜の天気は荒れ気味で、風が強く雷も鳴っている。そのおかげでミュージカル映画を風を感じながらスクリーン奥のイナズマと共に迫力満点で見ることができた。

この日はブルームのバックパッカーズに一泊。久々の観光らしい観光に満足し、次の日からのツーリングへの英気を養えた気がした。

サンピクチャーズの屋外映画館

合田紘之(ごうだ ひろゆき)

1987年生まれの31歳。横浜市出身、札幌市在住。
18歳で二輪免許を取得し、法政大学在学中にバイクで日本を2周する。
その中で北海道が気に入り、2010年から7年間、北海道新聞の記者として札幌市や登別市、紋別市などで取材で駆け回っていたが、バイクで世界をツーリングするために退社。
身長は168センチで愛車のアフリカツイン750はやっと足が届く程度。英語は初心者レベルなので、世界の人たちとコミュニケーションをとるために日々奮闘中。

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