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元新聞記者が行くオーストラリア1周記

【第四話】グレートセントラルロード(1)1000kmのダートに突入

【BikeJINWEB限定!】~短期集中連載~元新聞記者が行くオーストラリア1周記

初めまして!合田紘之と申します。
愛車のアフリカツイン750で世界中を走る夢を叶えるため、30歳を目前に新聞記者を辞めて、第1弾として2017年12月からオーストラリア一周を始めました。
オーストラリアはカンガルーが飛び出してきたり、世界中のライダーと交流できたりなど、日本では想像もつかないことが沢山あって面白い!
退職したばかりで足が地に着いてない状態で、バイクにまたがっても身長が低くて足が地に着かない状態ですが、海外ツーリングが日本人ライダーにとって少しでも身近なものと思えるように魅力を伝えていきます!

ここからは一人旅

1月4日。長い間オーストラリアで一緒に過ごした妻に先に帰国してもらい、一人でのオーストラリア一周が始まった。

ダートか、2000kmの遠回りか 

次の目的地は南西部の海沿いにあるパース。南東に1300km引き返した後、さらに西に向かって海沿いを3000km進むのが一般的なルート。しかし、地図を見てみるとエアーズロックから内陸を通って西に伸びる直線的な道があるのを見つけた。これなら2000km以上の距離の短縮になるし、来た道を引き返す必要がない。
インターネットで調べてみると1000km以上のダートが続く「グレートセントラルロード」を通らないといけないようだ。

この道には大きな町はなく、先住民族のアボリジニの集落が点在するのみという。気になるのはダートの路面状況だった。オフロードバイクといえ荷物は満載。運転手も林道ツーリングを少しかじった程度の運転技術だったので不安だった。

幅広い直線のダートが続くグレートセントラルロード

エアーズロックの近くで一緒にキャンプをしたドイツ人ライダーがグレートセントラルロードを通って来たといい、話を聞いてみると「厳しい道のりだけど、通れないことはない。自分でバイク起こせるの?たぶん転ぶから注意して運転して」と少し不安になるアドバイスをくれた。

悪路を走る

エアーズロックから70kmほど舗装路を走った後に路面はダートへと変わった。ダートといっても日本の林道のように、木々に囲われた道幅の狭い砂利道というわけではない。道幅は6車線分ほどと広く、ほどんどが直線で路面は赤茶色の土や砂だ。砂漠地帯であることから、大きな木はほとんど生えてなく、単調な風景が続く。

道幅の広さとは対象に通行する車をほとんど見ることはなく、2時間に1回すれ違う程度。奇妙なことに道端の至る所に横転して放置されたままの車を見かける。横転している車を見る頻度はすれ違う車の倍以上だ。おそらく滑りやすい路面なのにスピードを出しすぎてスピンしてしまった車がほとんどだろう。とんでもない道に来てしまった。

ひっくり返ったまま放置される車

行く手を阻む水たまり

行く手を阻む水たまり1

水はけが悪いせいか水たまりも多く、中には道路の端から端まで冠水しているところも少なくない。そんな時は足元が濡れてもいいようにサンダルに履き替え、ぬかるみにはまらないように勢い良く泥水の中を走るしかなかった。まるで川を越えている感覚だ。10か所以上の冠水した場所を超えていった。

行く手を阻む水たまり2

一方、さらさらの砂が深いところも多く、しょっちゅうハンドルをとられてしまう。どうしようもできず、転倒してもけがをしないように時速20kmで走る。

コントロールを失い思わずバイクを倒してしまった。バイクが重くて起き上げられなかったので、積んでいるケースや荷物を全部下ろして、やっとバイクを起こすことができた。
結局、この日は悪路と悪戦苦闘したために8時間のダート走行で170kmしか進めなかった。目的地のテントサイトにたどり着けず野宿をすることにした。

ハンドルをとられ倒してしまったバイク

合田紘之(ごうだ ひろゆき)

1987年生まれの31歳。横浜市出身、札幌市在住。
18歳で二輪免許を取得し、法政大学在学中にバイクで日本を2周する。
その中で北海道が気に入り、2010年から7年間、北海道新聞の記者として札幌市や登別市、紋別市などで取材で駆け回っていたが、バイクで世界をツーリングするために退社。
身長は168センチで愛車のアフリカツイン750はやっと足が届く程度。英語は初心者レベルなので、世界の人たちとコミュニケーションをとるために日々奮闘中。

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