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阿蘇を安全運転で楽しもう!


ASO PACE RIDER PROJECT

リターンライダーのツーリング中の死亡事故が続くなか
阿蘇を愛するライダーたちが地域協働の対策を開始した
適正な速度を守り、無理な追い越しをしない
赤いバンダナをつけた模範的なライダーが阿蘇を導く

週末の左カーブはスローダウンで!

赤いバンダナは模範運転者の証。「阿蘇ペースライダー」として適正速度を守り、無理な追い越しはやめるように促す。ライダー同士、お互いに速度を抑制しマナーの向上に貢献しようというサインだ。

ツーリングの聖地「阿蘇」でツーリングライダーの死亡事故が増えている。昨年も3件発生し、救急ヘリで搬送されるような重大事故も続いている。特に、雄大な景色で人気の「やまなみハイウェイ」「ミルクロード」といった北外輪山周辺の道路で起きている。

阿蘇警察署によると平成21年以降、交通死亡事故の半数が二輪車事故であり、うち8割以上がツーリングライダーだという。そして、死亡したライダーの7割が40歳以上のリターンライダーだった。元白バイ隊員であり阿蘇警察署交通係の中野徹さんはこう分析する。「事故はソロツーリングの方または3台くらいのマスツーリングで最後尾を走るような方が起こされています。北外輪山周辺の道路は景色も良く、あまりバンクもなくキレイな走りやすいワインディングという認識なのかもしれませんが、実際にはトラックによるワダチやギャップも多いんです。カーブの奥でさらに角度を増すような場所もあり、速度超過のままカーブに進入して曲がりきれず、ガードレールや対向車に衝突するというケースが増えています」

死亡事故の傾向は、40〜50代の県外から来たツーリングライダーが、週末の午前中に左カーブで事故を起こしているというものだ。

こうした事故の対策として立ち上がったのが「阿蘇ペースライダープロジェクト」だ。プロジェクトに賛同したライダーはその証として赤いバンダナをつけ、制限速度を守る、追い越しはしないといった模範的な運転をする。そして、この取り組みを全国的に周知し、県外から訪れたライダーにも赤いバンダナをつけてもらう。そうす
ることで、永続的な事故抑制につなげようというものだ。なお、赤
いバンダナはライダーが集まるヒバリガレージで配布されている。車体やウエアにつけて安全運転で走り、無事に帰宅しよう。

阿蘇地区交通関係団体協議会の支援を受けて作成された赤いバンダナは、交通事故抑止活動に理解があり阿蘇警察署と協力関係にあるヒバリガレージ代表の池田智巳氏から配布される。

死亡事故を年代別に見てみると40代が3人、50代が2人、60代が2人、10・20・30代が各1人となり、40歳以上が70%を占めていた。走り屋ではなくツーリング派の事故だ。

死亡事故の発生時間帯は、6〜7時台が2 件、9 〜12 時台が6 件、13〜14時台が1件、17時台が1件となり、午前中に集中している。うち県外ライダーが75%を占める。

死亡事故の多い曜日は、平日1件、土曜6件、日曜が3件となり、週末で全体の90%を占めている。土日はクルマも多く、速度超過による対向車との接触事故も後を絶たない。

40歳以上の死者が全体の70%! 週末の午前中に死亡事故が集中

2009年以降のツーリング中の死亡事故状況はグラフの通り。死亡事故で最も多い事例は、県外ライダーが左カーブを曲がりきれずにオーバーランし、ガードレールや対向車に接触、衝突するというもの。週末はクルマも多くオーバーラン時に対向車が来る可能性も高い。死亡事故を防ぐためには、油断しがちな左カーブの進入時にとにかく減速すること。でないと、複合的なカーブやギャップ、ワダチに対応できない。スロットルを戻そう!

ヒバリガレージと交通関係団体で出発式を開催

5月31日(日)、バンダナの配布を担うヒバリガレージで「阿蘇ペースライダープロジェクトの出発式が開催された。ツーリングライダーとの協働による長期的かつ地元に根付いた県外へも発信できるプロジェクトだ。