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ツーリングマップル編集者が語る地図屋の美学

【第8話】ツーリングマップル編集者が語る地図屋の美学 「ツーリングマップルの著者になりたい!?」


ツーリングマップルの最大の特長である「コメント」情報
そのほとんどは各エリアの「著者」が取材して書いたものだ
そもそも著者とは、取材とは、地図にどう関わっているのか
ちょっと詳しく見てみよう

取材協力
昭文社
http://www.mapple.co.jp/

夢、ありますか?

皆さんこんにちは!
消費税10%始まりましたね。どうですか。総合的に、日本は良い方向に進みますかね。……って、いきなり雑な話の入り方ですみません。まあ、せめて将来こどもたちが夢を持てる世の中になると良いですね(雑だなホント)。

そういえば先日「こどもユーチューバー」がふとチーム内で話題に上がったんですけども。「あれ? 小学生がなりたい職業ランキングにユーチューバーが登場したのって、いつだっけ。いやもう、将来どころか『今』なってんじゃん、すげえな!」って思いましてね。いろんな技術の恩恵で、だれでも商売したり、社長になったり、アーティストデビューしたり、さまざまな可能性が開けてる一面もあるんですよね。

なりたいものに、なれる時代

といった感じで、ユーチューバーにもクリエイターにもシャッチョサンにも、なろうと思えばなれるわけです。人気が出るか、食っていけるかは別ですよ(それが超大変ですよね)。ところがそんな時代に、まあなんと「ツーリングマップルの著者になりたい」なんて人もまた、ときどきいらっしゃるわけです。ありがたい話です。何を隠そう、培倶人の中村編集長も、関東甲信越版の著者を狙っているとか、いないとか……。というワケで今回は、そんなコアな小学三十年生~五十年生あたりに人気(?)の「ツーリングマップルの著者」というのはどういうお仕事なのか、あらためてひも解いてみましょう。

実走取材の実際とは?

著者のお仕事でいちばんイメージしやすいのは、やっぱり「実走取材」でしょうね。みなさん「実走取材」というと、良い道走って、旨いもん食って、気持ち良い温泉宿に泊まって……みたいのを想像されるかもしれません。もちろんそういう場面もあるとは思いますが、それはあくまでごく一部、ハイライトであります。全体像を見ると、もっと地味で、孤独で、しんどいのです。まあ、どんな仕事でも、そういうところはあるかもしれません。

そもそも取材ですから、走行する道だって、ただ走りたい道を漫然と気持ちよく走っているわけではないのです。事前に得たモニター情報や、各種情報網、近年走った道、走ってない道などから取材に必要な箇所をピックアップし、どのあたりを走るかプランを立てなければならず、結構大変。

プランを立てたらいざ実走へ。行くのですが、現地に着くと、やっぱり通れない道があって遠回りを余儀なくされたり、逆に地元のライダーが教えてくれた良い道に寄り道したり、なんてことが連発です。走ってる途中で気になる場所やお店があると、一旦停まったり、Uターンしたり、なかなか先に進みません。

実走取材に憧れて、著者について周ったライダーが、あまりの進まなさに疲れて、1日で「もう懲り懲りです。僕はユーザーとしてこれからも生きていきます」と言い残して去って行ったなんて逸話も(笑)。

個性を出しつつバランスも

ツラい面ばかり強調してしまいましたが、だからと言って、機械のように走っているわけではなく、ちゃんと旅人目線で楽しむことも大事です。ツーリングマップルは主観が命の地図ですから。楽しく作られないものは楽しくならないですよね。

ところで著者にもそれぞれ特性があって、年齢や性別、これまでの経歴はもちろん、好みなんかも若干地図に反映されているところがあります。各エリアを見比べると「お」と感じられる個性があるんですが、しかし当然、自分が好きな特定の分野・好みに特化しすぎるわけにもいかないので、あくまで様々なジャンルの要素をバランスをとって調査していただいています。

取材が終わると原稿との戦い

さて、取材を経て、自分の目や舌、五感で味わった、本当に良い場所、良いもの、注意してほしいことなどを、今度は地図上に原稿化していく作業があります。

ここで苦労するのが字数問題。地図のスペースには限りがあるので、長々と語ることはできません。「20字程度でお気に入りのスポットを表現して」と言われても、なかなかできませんよね。何時間もかけて行った場所を、たった20字で、となると心情的にも結構厳しい。どこを切り取るか、悩みながらの原稿化作業が続きます。

そして地図原稿を納めればそれで終わりというワケではなく、原稿をもとに修正された地図の校正も必要です。それから、付録の小冊子(ミニガイドブック)についても原稿や写真が必要になってきますね。

表紙は勝負

もう一つ重要なのが表紙。表紙は本の顔なので、大事なのは当たり前ですが、実は内輪で発表される「表紙大賞」なるものがありまして。毎年最新版の中で、どの表紙が最も優れているかを競い合うもので、これがひそかに著者同士の闘争心を掻き立てています(笑)。ちなみに2019年版は、東北のR版が2冠でダントツの評価でした。今年はどうなるか。皆さんにもアンケートとってみようかな。なお、この賞に金銭的な副賞はありません(笑)。

19年版の「表紙大賞」に輝いた東北R版。撮影日程が限られるので、雨なら晴れている場所を探して走りまくる。カメラマンと著者の血と汗と涙の結晶

「著者になったら生活できません(笑)」

最後に何てことを言うんだってセリフですが、これは、ユーザーから著者への質問「ツーリングマップルの著者にはどうやったらなれますか?」への、東北担当カソリさんの返答です。

編集部への「もっとギャラ増やせ」という意味が込められてるのかもしれませんが。そりゃツーリングマップルが毎年200万部くらい売れてくれればね、もっとね……。うん。

で、カソリさんの回答はこう続きます。「本当にやりたければ、ツーリングマップルの一番のユーザーになることですよ」。

興味がある方、まずはツーリングマップルを熟読してください!

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Twitter:@touringmapple_s