ユーラシア大陸横断 フィンランド編① 初めてのカウチサーフィン
こんにちは!合田紘之(@GodaAFRICATWIN)と申します。
バイクで世界中をツーリングするために新聞記者を辞め、2017年の末から2018年の2月までのオーストラリア一周の様子はBikeJINWEBで連載させていただきました。
今回は第2弾。ロシア極東からヨーロッパ西部までユーラシア大陸の約4万kmを横断します!
カウチサーフィン
カウチサーフィンというインターネットサイトを知っているだろうか。簡単にいうと人の家に無料で泊まらせてもらいたい旅行者と、旅行者と交流したい現地の人を結びつける世界規模のサイトだ。
フィンランドで初めてカウチサーフィンを利用したのだが、観光案内をしてもらったり、郷土料理を振舞ってもらったり、クルージングに連れて行ってもらったりなど現地の人による素晴らしいおもてなしと交流を楽しむことができた。
今回はカウチサーフィンの体験談を紹介する。
フィンランド共和国
・人口:約532万人
・面積:約33万8400平方km
・首都:ヘルシンキ
・公用語:フィンランド語、スウェーデン語
・通貨:ユーロ
フェリーでフィンランドに上陸
7月1日、エストニアの首都タリンからフェリーに乗ってヘルシンキに上陸。なるべく陸路でツーリングを楽しみたかったのだが、エストニアからフィンランドに行くにはビザが必要なロシアを通らないといけないため断念した。
カウチサーフィンとは
カウチサーフィンの詳しい利用方法はネット上で紹介している人がいるのでここでは割愛するが、旅行者が泊まりたいとリクエストをし、宿泊を受け入れる「ホスト」が承認するれば泊まることができる。
数日前から連絡を取り合って宿泊日を決める必要があるため、事前に予定を決めたくないこともありこれまで利用を避けてきた。
だが北欧は物価が高く、相部屋であるドミトリーでも一泊3000円以上するのが当たり前。節約したいという軽い気持ちでカウチサーフィンを利用してみた。
ホストと対面
今回家に泊まらせてくれたのはリクというヘルシンキのホテルでシェフをしている27歳の青年。2泊させてもらうことになった。
彼はマンションで一人暮らしをしていて、僕はリビングに用意されたエアマットレスで寝ることに。
合鍵を渡されたので、彼が仕事に行っている間も自由に出入りができた。見知らぬ外国人を家に泊める上に合鍵を渡すなんて、よほど良心がないとできないだろう。
プロによる郷土料理
リクは「フィンランドの文化を知ってもらいたいんだ」と言い、僕に郷土料理を作ってくれ、それぞれ説明をしてくれた。
プロの料理人だけあり味はお墨付き。盛り付け方にもこだわって振舞ってくれた。
レストランで郷土料理を食べることができても、現地の人の説明を受けながら食べるなんてお金を払ってもできることではない。ましては無料で泊めさせてもらってる上に、料理まで提供してもらえるなんて少し申し訳なさがある。
せめてもの思いで日本料理や居酒屋などの文化を紹介したら興味深く聞いてくれた。
観光案内まで
「今日は仕事が休みだから、観光案内するよ」。2日目にリクがそう言ってくれたので、お言葉に甘えることに。
今年の冬から僕が住む北海道とヘルシンキを結ぶ飛行機の直行便が就航するので、もともとこの街は非常に興味があった。
リクの説明を受けながら市街地を歩いたり、船に乗って世界遺産でもあるスオメンリンナ島の海上要塞にも連れてってもらった。
お父さんの船でクルーズ
「お父さんが船でクルーズに連れてってくれるって。お父さんは日本が大好きなんだ」
リクの言葉を聞いて驚いた。そんなに親切にしてもらっていいのだろうか。
結局、世界遺産の島の周りをクルーザーで周遊したり、小さな離島に行って一緒にハイキングを楽しんだ。そして最後はお父さんの車でリクの家まで送ってもらった。
お礼にアサヒビール
食費や船の燃料代だけでも相当お金がかかっているのに、宿泊費すら払わないのは申し訳ない。かと言って現金を渡すわけにもいかない。スーパーでアサヒビールを見つけたので、リクとお父さんにプレゼントした。
そして「もし日本に来るときはうちにも泊まって」と伝えた。
北国のフィンランドでもニセコの雪質は有名らしく、実際に日本に行く計画があるというので、本当に日本で再会できるかもしれない。
今回は偶然にも素晴らしいホストに会えた話を紹介したが、初めて会う他人同士だ。場合によっては犯罪に巻き込まれることだってあるだろう。もしカウチサーフィンに興味を持った人は注意して利用してもらいたい。
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