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ユーラシア大陸横断 アゼルバイジャン編① 税関検査に待ちぼうけ

目指せユーラシア大陸横断

こんにちは!合田紘之(@GodaAFRICATWIN)と申します。
バイクで世界中をツーリングするために新聞記者を辞め、2017年の末から2018年の2月までのオーストラリア一周の様子はBikeJINWEBで連載させていただきました。
今回は第2弾。ロシア極東からヨーロッパ西部までユーラシア大陸の約4万kmを横断します!

イランからアゼルバイジャンに入国

イランからアゼルバイジャンに入国するため、6月3日に国境の街アスタラに来ていた。
イランを出国する際、代理店を雇うという特殊な方法で手続きしたため3時間ほど待たされ疲れ切っていた。さらにアゼルバイジャン入国時にも異常なほどに厳しく時間がかかる税関の検査を受け、なかなか入国することができなかった。

アゼルバイジャン共和国
人口約950万人
面積約8万6600平方km(北海道より少し大きい)
首都バクー
公用語アゼルバイジャン語
通貨マナト

隅々までチェック

税関職員の指示に従い、バイクからパニアケースを含めて全て荷物を取り外し、エックス線検査をする。
フル積載の荷物を全て下ろしてまたパッキングするだけでも面倒な作業だが、ここまではほかの国境でも体験してきたことだ。
さらにその後税関職員は全ての荷物の中身を一つ一つチェックし始めたのだ。
テントや寝袋やレインウェアを収納袋から取り出してチェックしてはそのまま放置。
収納袋にしまう作業は僕がしないといけない。

ブーツのソールまでチェック

チェックするのは主に30歳ぐらいの男性職員。それを50歳ぐらいの男性職員が補助している。
パンクの修理道具や常備薬など一つ一つ「これは何だ」と聞いてくるし、ブーツのソールに何か隠してるんじゃないかと疑われ接着している部分を剥がそうとするし、真空パックされたレトルト食品を勝手に開けようとする。何を疑っているのかわからないが、とにかく面倒な作業ばかりだ。
まだ全体の3分の1ほどしか調べてないのに、すでに1時間半が経過。これまで税関検査に10分以上かかった国はなかったが、このペースだと4時間以上かかってしまう。
入念にチェックするのは仕方ないとして、職員の作業が遅すぎる。

あまりにも遅いので催促

もちろん違法なものを持っているわけではないので、いくら時間をかけても何も出てくるはずがない。
あまりにも作業が遅いので、「もっと早くしてほしい」と促す。ダメもとでほかの職員を呼ぶようにお願いしたり、近くにいる職員に彼らを手伝うように頼んだりしてみる。調べる人数を増やしてほしいといえば、潔白のアピールにもなるだろう。

途中で検査終了

2時間以上を費やして約半分の荷物の検査を終えたところだった。
「行っていいよ」
あれほど入念にチェックしていたのに税関職員が突如作業を終了。
催促した効果なのか。何も違法なものは持ってないと信じてもらえたのか。
もう半分の荷物は何もチェックしないのも問題な気がするが、想定していたより早く終わり、安堵した。
イラン側の国境と合わせて合計6時間近くも待ったが、なんとか無事にユーラシア8カ国目のアゼルバイジャンに入国した。

麻薬の密輸ルートだった

後から聞いた話だが、イランとアゼルバイジャンの国境は麻薬の密輸ルートになっており、特にこの国境は警戒を強めているという。
警戒するのは仕方ないが、人を増員すりなり、作業の効率化を進めるなりするべきだろう。

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