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ユーラシア大陸横断 ウズベキスタン編① ガソリン見つからずガス欠ピンチ

目指せユーラシア大陸横断

こんにちは!合田紘之(@GodaAFRICATWIN)と申します。
バイクで世界中をツーリングするために新聞記者を辞め、2017年の末から2018年の2月までのオーストラリア一周の様子はBikeJINWEBで連載させていただきました。
今回は第2弾。ロシア極東からヨーロッパ西部までユーラシア大陸の約4万kmを横断します!

中央アジアで人口が最大のウズベキスタンに入国

キルギスを出発してから一度カザフスタンを経由して5月13日、中央アジアで人口が最大のウズベキスタンに入国した。この旅5カ国目。西洋と東洋を結んだシルクロードの中間に位置し、現在も当時の建物が残っており日本人にも人気のある観光地がたくさんある国だ。

ウズベキスタン共和国
人口約2890万人
面積約44万7400平方km(日本の約1.2倍)
首都タシケント
公用語ウズベク語
通貨スム

ほとんどの車がシボレー

駐車している車もシボレーばかり

どこを見てもシボレー

軽ワゴンのようなシボレー。スズキのエブリィが原型という

入国して最初に違和感を感じたのは走っている車のほとんどがシボレーだということ。日本ではあまり見かけないがあのアメリカ発の十字マークがシンボルの車だ。種類も多様でセダンタイプから軽ワゴン車のような小さな車まで。ざっと見た感じでは8割以上がシボレー。これまで見てきた国は日本の中古車が多く走っていたので、バイクで走っているとガラリと雰囲気が変わる。これほどシェアを占めているということは何か理由があるのだろう。

ガソリンはない?

入国した日に首都のタシケントで一泊し、翌日から300km離れたサマルカンドを目指していた。
スマートフォンの地図アプリで確認するといたるところにガソリンスタンドがある。タンクにはあと200kmほど走れるぐらいのガソリンが残っているのでタシケントでは給油しないでいた。
100kmほど走り、そろそろ給油しようと思いガソリンスタンドに入った。すると店員が「ここにはガスしかない、ガソリンは扱っていない」という。
外観は似ているが、確かにみんなバンパーを開けてガスを注入していて、これまで見たことのない光景だった。
それ以降サマルカンドを目指しつつ数件のガソリンスタンドらしきものに入ったが、どこも「METAN」「PROPAN」としか書かれておらず、ガスしか扱っていなかった。

ガソリンスタンドではなくガスステーション

やっとガソリンを発見

さらに70kmほど走り、本当にガス欠になるかもしれないという焦りが出てきた。
主要道路が交わる交差点があったので、この周辺ならあるかもしれないと思い、聞き込みを開始。まずはダメもとでガスステーションに行ってみると、4kmほど離れた場所にガソリンが売っていると教えてくれた。
教わった場所に行ってみると、なんとガソリンは品切れ。不安はさらに募る。
他にガソリンを売っている場所はないかと聞くと、「ここなら売っている」と今度は地図を書いて教えてくれた。
たどり着いた場所はガスステーションに比べると少し古臭い施設。数少ないガソリンスタンドというのにほとんど給油する車は来ない。あまり儲からないのだろうか。
施設の見た目からガソリンの質が気になったが、今後いつ給油できるかわからないのですかさず満タンにした。気持ちとしては予備として携行缶に入れて持ち歩きたいぐらいだった。

なんとか見つけたガソリンスタンド

ウズベキスタンは天然ガス天国

後で知ったが、ウズベキスタンは天然ガス資源が豊富で、ガスが安価で人気だという。といってもガソリンも1ℓ60円ほどなので十分安く手に入る。
たくさん見かけるシボレーもほとんどがガス使用車。この高いシェアを誇るシボレーがガソリンを使っていないのであればガソリンが手に入りにくいのも少し納得できた。
都市部では簡単にガソリンが手に入るのだが、地方都市では手に入らないこともあり、闇市で販売すらしている地域もあるという。
まさかガソリンがこれほどまで手に入りにくい地域とは思わず、危うくガス欠で足止めを食らうとこだった。

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