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ETC割引の高速料金「確定」まで最長3週間のナゾ!

高速道路をETCで利用すると、さまざまな割引があることはご存知ですよね。

土曜、日曜、祝日に適用される「休日割引(地方部のみ)」、毎日0時~4時までの「早朝割引」、そしてETCマイレージサービスに登録すると平日の朝6時~9時、夕方17時~20時に適用される「平日朝夕割引」(地方部のみ)。これはバイクでもクルマでも適用されるので、ツーリングに行く際などはこの割引を上手に使っておトクに高速道路を利用したいですね。

次世代ETC車載器の2.0装着車だけが対象の割引もあります

そして、第二世代のETC機器であるETC2.0対応の車載器を装着していると適用される「ETC2.0割引」というものがあります。

バイク用車載器も多数登場しているETC2.0ですが、全国高速道路の約1700カ所に設置された通信アンテナ「ITSスポット」とETC2.0対応車載器やカーナビが、高速大容量のDSRC通信方式によって双方向通信することで、多彩なサービスを実現受けられるというもの。(詳しくはこちらを参照)

ETC2.0対応のカーナビなどと連携させれば、ITSスポットからの情報を受け取って渋滞路を回避したりといったことが可能ですが、多くのユーザーにとってうれしいのはETC2.0だけの割引があることでしょう。いまは圏央道(茅ヶ崎JCT~海老名JCT、海老名~木更津JCT)、新湘南バイパス(藤沢~茅ヶ崎JCT) が割引対象区間となっていて、今後の対象区間の拡大が期待されます。(ETC2.0割引について、詳しくはこちらを参照)

ミツバサンコーワの二輪車用ETC2.0車載器(MSC-BE700)。価格は2万8944円。GPSアンテナとETCアンテナ、ETCインジケーターを一体化した設計だ

高速道路の「一時退出」が可能な「賢い料金」社会実験

そしてもうひとつ、ETC2.0だけに用意されているのが「賢い料金」社会実験で、対象のインターチェンジもしくはスマートインターチェンジで一度高速道を降りて、再び同じインターチェンジから同方向に向けて高速道路にのった際は「初乗り料金」が免除されるというものです。

この割引を受けるにはETC2.0車載器を装着していて、対象の道の駅に必ず立ち寄らなければいけないという決まりがあり、いま現在、対象の道の駅は全国に20カ所あります。

たとえば、急にトイレに行きたくなったり、ガソリンが心細くなったときなど、次のPAやSAまで離れていたりしたときに、対象のインターチェンジでいったん降りて道の駅に寄って用事を済ませ、再び高速道路に乗り直すという便利な使い方が可能です。(「賢い料金」社会実験について詳しくはこちらを参照)

先日の10連休のとき、パーツのテストを兼ねて関越自動車道を新潟方面に走っているとき、「ETC2.0乗り直し 料金据え置き」という表示を見つけました。高崎玉村スマートICで降りて道の駅「玉村宿」に立ち寄って、再び「高崎玉村スマートIC」から関越道を同方向に乗った場合、賢い料金・社会実験の恩恵、つまり初乗り料金の免除が受けられるのでした。

ボクのX-ADVはETC2.0車載器を装着しているので、いい機会だと思って高崎玉村スマートICで降り、道の駅「玉村宿」にほんの数分立ち寄って、再び高崎玉村スマートICから関越に乗り、渋川伊香保ICで降りました。

関越自動車道の高崎玉村スマートICを降りてすぐのところにある道の駅・玉村宿に立ち寄り、この写真を撮ってすぐに関越に乗りなおした

「賢い料金」社会実験の説明イラスト。一時退出→指定の道の駅に立ち寄る→同じインターから高速道路を同方向にのる→初乗り料金を免除という流れだ

ETC利用照会サービスを見ると「確認中」の表示を発見!

家に戻ってから、「ETC利用照会サービス」のサイトで料金を確認したところ、初乗り料金が免除されていないことに気づきました。あれー、利用の仕方が悪かったのかなぁなどと思いながら、表示されている料金を詳しく見ていたら備考欄に「確認中 休日割引」とあるのを見つけました。

さらに詳しく見ると、ページの下のほうに『ご利用金額が確定するまで、備考欄に「確認中」の表示がされます。備考欄が「確認中」から「確定」になるまで最長約3週間かかります』という表記を発見しました!

また、ボクが5月1日以降にETCで利用した高速道路の料金には、すべて確認中とあるのも見つけました。どんなシステムで運営しているのか分かりませんが、確定まで最長3週間もかかる理由が知りたくて、高速道路会社の問い合わせ窓口に電話して聞いてみたところ、そういうことになっているの一点張り、というか、電話口に出た担当者もなぜそんなに時間がかかるのか実際には分からない様子でした。

たとえば、仕事で高速道路を利用して、高速料金を精算する際、会社によっては1週間以内に精算しなければいけないルールになっていたら、精算の期限内には正確な料金が分からないかもしれないということですよね。

さらに言えば、この情報処理能力が発達しAIがさまざまなところに採用されている時代に、料金が確定するまで3週間もかかるなんて信じられません。社会実験もいいですが、まずはユーザーの基本的な利便性を上げることが先のような気がします。

ETC2.0のメリットを体験しようとしたら、思わぬ疑問が生じることになってしまったわけですが、この件は今後、各高速道路会社に取材をして、明確な回答をもらいたいと思っています。

ETC利用照会サービスでは、このように未確定の料金として表示されていた。ボクは未確定の文字に気づかず、利用方法が悪かったのかと思ってしまった

利用してから料金が確定になるまで、10日以上かかった。確かに、初乗り料金は免除されていたが、確定までなんでそんなに時間がかかるのか、まったく理解できない

Nom エイ出版社バイク誌プロデューサー/ジャンケン魔人

BikeJIN、RIDERS CLUB、DUCATI Magazine、BMW BOXER Journal(現BMW Motorrad Journal)などエイ出版社発行のバイク誌の編集長を歴任。現在は、趣味誌を中心にエイ出版社発行の媒体を統括