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BikeJIN

キルギス編① 車と衝突し骨折

目指せユーラシア大陸横断

こんにちは!合田紘之(@GodaAFRICATWIN)と申します。
バイクで世界中をツーリングするために新聞記者を辞め、2017年の末から2018年の2月までのオーストラリア一周の様子はBikeJINWEBで連載させていただきました。
今回は第2弾。ロシア極東からヨーロッパ西部までユーラシア大陸の約4万kmを横断します!

2018年8月5日

カザフスタンの最大都市アルマトイを出発してこの旅4カ国目となるキルギス共和国に入国した。

キルギス共和国
人口約550万人
面積約19万8500平方km(日本の約半分)
首都ビシュケク
公用語ロシア語
国家語キルギス語
通貨ソム

Uターンする車に衝突

事故にあった直後のアフリカツイン

破損したパニアケース

8月9日、首都のビシュケクで今後行く予定のイランのビザを申請し、受け取りまで10日以上かかるというのでキルギスの西部を目指すべく宿を後にした。
宿を出て40kmほどのイヴァノフカ村を走っていた。住宅がポツリポツリとある地域で交通量も少なく、快適に西を目指していた時のことだった。
道幅は片側3車線ほどの広い道路で、前方の路上駐車していた車がゆっくりと動き出した。この地域の車がウインカーを出さずに発進するのは慣れていること。気にせず時速60kmほどを保ったまま抜かそうとした時、車が大きく旋回して自分の進路を塞いできた。
クラクションを鳴らし、対向車線にはみ出しながらも必死に避けようとしたが、相手の車は停まることなく自分の進路に覆いかぶさってきた。わずかに避けきれず自分のバイクのパニアケースと相手の車のフロント部分が衝突。体は放り出され道路に強く打ち付けられた。
後で聞いた話だが、相手は当時68歳の男性。後方をしっかり確認せずにバイクに気づかずUターンしたという。

鎖骨を骨折

包帯で巻いて左腕を固定

左肩あたりがひどく痛むので触ってみると皮膚を突き破りそうなほど内部が膨れていたので、すぐに骨が折れているのがわかった。道路に横たわるバイクも破損し外装の破片が散乱している。「この旅はもう続けられない」と絶望した瞬間だった。
周りにはロシア語なのかキルギス語なのか、自分には理解できない言葉を話す人たちがたくさん集まってきた。わけもわからないまま近所の人の車に乗せられ近くの病院への向かいレントゲンを撮影。やはり左鎖骨が折れていたので再び近所の人の車でビシュケクの病院への向かった。
その場で手術することを促されたが、こちらの医療レベルが低いと話を聞いていたので、日本に戻って手術するか迷った。
バイクは警察に引き取られており、事故の相手の家族などから「警察は勝手に車両を売却してしまうので早く取り戻したほうがいい」と言われ心配だったが、折れた骨を放置するわけにはいかず、全てが中途半端の状態だが、包帯で固定して日本に帰って治療することを決めた。

手術前のCTの画像

手術によりプレートで固定した鎖骨のレントゲン画像

帰国し入院、手術、そしてリハビリ
帰国後、新千歳空港から直行で札幌市内の病院に。あらためてレントゲンやCTを撮ると、本来1本である左鎖骨が粉砕して4つに折れていることがわかった。ちょうどお盆ですぐに手術ができず、1週間後にチタン製のプレートで骨を固定する全身麻酔を伴う手術を行った。
手術は成功したものの、左腕は筋肉が膠着して自由に動かず、神経を損傷していたようで
握力もほとんど失っていた。もうバイクに乗れないどころか日常生活への不安もあった。だが2週間の入院中にリハビリを行いなんとか握力は回復。残った不安はバイクがキルギスの警察で適切に保管されているかどうかだった。

合田紘之(ごうだ ひろゆき)

1987年生まれの31歳。横浜市出身、札幌市在住。
18歳で二輪免許を取得し、法政大学在学中にバイクで日本を2周する。
その中で北海道が気に入り、2010年から7年間、北海道新聞の記者として札幌市や登別市、紋別市などで取材で駆け回っていたが、バイクで世界をツーリングするために退社。
身長は168センチで愛車のアフリカツイン750はやっと足が届く程度。英語は初心者レベルなので、世界の人たちとコミュニケーションをとるために日々奮闘中。

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