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初めての北海道ツーリング その3

ここで旅人たちは出会い、別れる

今回の拠点は、銭湯が営んでいるライダーハウス「みどり湯」。独特な雰囲気を持つ、なんとも魅力的な場所だ。ライダーだけでなく、自転車や電車などさまざまな手段で旅人が訪れ、ここで出会いと別れを繰り返している。

このみどり湯には決まりごとがある。それは「自己紹介」と「合唱」。5人以上集まるとそれらを行う決まりがあるそうで、ロビーに全員が集まると、店主の口上が始まる。すると部屋は暗転し、昭和ちっくなミラーボールが回り、各自の自己紹介タイムへ。どこからきて、ここにはなにをしに来たのか。全員が思いおもいの自分語りをして、そのあとは肩を組んで松山千春の北海道の地を想って作った曲「大空と大地の中で」を肩を組んで全員で歌うのだ。

「肩を組む」なんて、恥ずかしさもあって、そうそうやる機会なんてない。だが、ここに来た道のりと、北の大地がそうさせるのか、自然に受け入れている自分がいた。人とのつながりを強く感じ、それがまた「北海道っていいな」と思わせてくれるのだ。自己紹介をしたので距離も近く、それぞれの旅の話を聞きながら夜は更けていく……。次の日になると、旅人達は、お互いの旅の無事を祈ってそれぞれの目的地に出発する。ある人は利尻島へ渡り、ある人は海沿いを走って日本の外周を自転車で周る旅を再開する。そして僕は、日本最北端・宗谷岬。そこで、夢にまで見た憧れの道「シェルロード」をついに走ることができたのだ。

店情報

みどり湯

銭湯が経営するライダーハウス。もちろん入浴可能(440円)だ。雨風をしのげるシャッター付きの車庫がある

北海道稚内市緑1-10-23
TEL0162-22-4275
宿泊料:1000円(素泊まり)
http://blog.livedoor.jp/midoriyu_wakkanai/

道情報

シェルロード(宗谷丘陵)

細かく砕いた白い貝殻が約2kmにわたって敷き詰めて作った道がシェルロード。光の角度で、白い貝殻が虹色に輝く。歩行者も通る道なので走行には注意

区間距離:―
通行料金:なし
冬季閉鎖:なし
問:稚内観光協会
TEL0162-24-1216
https://www.north-hokkaido.com/

今回のツーリングに使用したバイクはコレ!

VERSYS-X 250 ABS TOURERKAWASAKI
VERSYS-X 250 ABS TOURER

Specifications

価格:68万3640円
エンジン:水冷4st.並列2 気筒248cc
最高出力:33ps/11500rpm
最大トルク:2.1kg-m/10000rpm
全長×全高×全幅:2170mm×1390mm×940mm
ホイールベース:1450mm
シート高:815mm
車重:183kg
燃料タンク容量:17リットル
タイヤサイズ:F= 100/90-19 R= 130/80-17

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