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[動画あり]バイクの聖地、阿蘇に行ったらココを走ろう!“絶景ロード”

ミルクロード~阿蘇外輪山の牧草地帯を疾走~

壮大な景観が待つ快感シルキーロード

阿蘇山は、火口原とその中央にある阿蘇五岳、カルデラと呼ばれるくぼ地を囲む128㎞の外輪山を含めた総称。ミルクロードは、そんな阿蘇の北側外輪山を、尾根伝いに走れる大人気絶景ルートだ。

ミルクロードは、複数の道をつないで構成され、西側は国道57号から分岐する県道339号でスタートし、12号や45号、短距離ながら11号を経て、東側は農道で再び国道57号に戻る。このうち県道12号の部分は45号との重複区間で、なおかつ菊地阿蘇スカイラインの一部。11号の区間は、やまなみハイウェイと重なっている。

沿線に多くの牧場があることから命名されたミルクロードは、とにかく牧草地帯を駆け抜ける区間が多い。高い木々が少ない草原を、緩やかなカーブを楽しみながら爽快にクルージングできる点が、このルートが持つ大きな魅力だ。
さらに、外輪山の絶壁とその下に広がるカルデラが生む、壮大な景観も見どころのひとつ。超人気ビュースポットの大観峰付近は、起伏があまりない道が外輪山の縁をトレースしていて、山なのに海岸線を走っているかのような、不思議なフィーリングが味わえる。 そしてこのエリアでは、南に阿蘇五岳、北東方向にはくじゅう連山の雄姿を遠望できる。スケールの大きなパノラマビューを、しばし愛車を停めて堪能したい。

晴天の昼間に、春から夏は緑のじゅうたん、秋は金色に輝くススキに包まれて走るのも気持ちよいルートだが、早朝に訪ねると、カルデラが朝霧に包まれた幻想的な絶景を眺められることもある。

ミルクロードと国道212号の交差点近くにある極上ビュースポットが大観峰。売店やトイレなどもある

DATA

やまなみハイウェイ経由も楽しいが、高速道路利用なら九州道・熊本ICからが便利。国道57号を東に約13㎞進むと、道の駅・大津がある交差点でルート西端の県道339号に

区間距離:約46㎞
通行料金:なし
冬季閉鎖:なし

やまなみハイウェイ~超有名ルートで絶景の変化を堪能~

クライマックスは何度も訪れる!
やまなみハイウェイは、観光地として高い人気を誇る大分県の湯布院と熊本県の阿蘇をつなぎ、標高1791mの中岳を最高峰に久住山や大船山などで形成されたくじゅう連山を貫くように走れる、全長約60㎞のワインディングロード。大分および熊本の県道11号に与えられたこの愛称は広く知られ、毎年多くのツーリングライダーや観光客が訪れる。

バイクを走らせる楽しさを味わえる区間も多いが、景観に関するこのルートの魅力は、長い区間のセクションごとに景色が移り変わるところにある。

大分側からアクセスすると、道はまず緩やかな弧を描きながら樹林帯を進んでいく。7㎞ほど走ると、大分県では数少ない天然湖の小田の池。この付近から視界が開け、飯田高原エリアに入ると道は直線基調に変化する。そして最初の絶景ハイライトが登場。長者原で、草原を貫く長いストレートの正面にくじゅう連山を望める。
長者原を過ぎると、再びカーブが多くなり、温泉地やルート最高地点の牧ノ戸峠を越えて、ツイスティに下って瀬の本高原。峠付近から眺める山々の風景も美しい。

瀬の本高原から南側は、これまでとは一転してひたすら草原の間を走るイメージ。春から夏は緑、秋は白や金のススキに包まれて疾走できる。振り返れば、遠くにくじゅう連山。長者原から眺めていたのとは反対側の頂である。
ミルクロードと一度合流して、分岐せずそのまま県道11号を進むと、もうすぐルートが終点を迎えるあたりで城山展望所。その直前では、阿蘇の外輪山やカルデラの田園を遠望しながら走れる。

長者原から望むくじゅう連山の風景がアイコンとなることが多いルートだが、やまなみハイウェイの絶景は本当に奥が深い。

春から夏は緑、秋にはススキで白や金に彩られる草原を、直線道路が貫く飯田高原の長者原。正面にくじゅう連山を望みながら走れる、ルートの中でもとくに感動できるエリアのひとつ

DATA

大分側は、大分道・湯布院ICから国道210号を4㎞ほど西へ進むとルート北端。熊本側の南端は、宮地駅前で国道57号と接続するが、ミルクロードも南端近くにアクセス可能

区間距離:約59㎞
通行料金:なし
冬季閉鎖:なし

ケニーロード(グリーンロード南阿蘇)~阿蘇五岳の美しさに大感動!~

あのケニーが愛する絶景ワインディング
近年、阿蘇のツーリングルートで知名度と人気が急上昇しているのがこのケニーロードだ。
ケニーとは、70~80年代に大活躍した米国人レーシングライダーのケニー・ロバーツのこと。ロードレース世界選手権では、当時の最高峰クラスで3連覇を達成。現役引退後も監督としてチームを率いて、世界選手権最高峰クラスのチャンピオンを獲得した。それほどレースに詳しくなくても、「キング・ケニー」の愛称を聞いたことがあるライダーも多いだろう。

そんなケニーと阿蘇のつながりは深い。彼の奥様は日本人で、その実家は熊本にある。そして熊本に魅了されたケニーは、09年からプライベートで阿蘇を訪れてツーリングを楽しんでいるのだ。
ケニーが、阿蘇に数あるツーリングルートの中でとくに気に入っているのが、グリーンロード南阿蘇の愛称を持つ阿蘇南部広域農道。益城と南阿蘇をつないで南側の阿蘇外輪山を通る、約25㎞のワインディングだ。バイクを走らせる楽しさも詰まった道路だが、同時に雄大な阿蘇五岳やカルデラの中に形成された美しい田園風景を眺望できる場所としても秀逸である。

そんなグリーンロード南阿蘇のうち、とくに絶景が楽しめて走りも楽しい東端から西村牧場先までの約17㎞区間が、南阿蘇村と西原村の正式許可を受けて、15年10月からケニーロードと呼ばれている。地蔵峠付近を頂点に、牧草地の間や樹林帯などを抜けるルートは、西から東へ走ると終盤の約5㎞区間で、阿蘇五岳を遠望しながら草原地帯を駆け抜けられて爽快だ。

東側の県道39号からルートにアクセスして2㎞ほど走った右手にある展望所からは、阿蘇五岳やカルデラの田園風景がとくに美しく眺望可能。ケニーロードの記念看板もある,

DATA

九州道利用時は西側からアクセス。益城熊本空港ICから、南側を通る県道28号を東へ進み、益城町津森郵便局がある交差点で南東方向へ分岐し、ゴルフ場近くのT字路を右折

区間距離:約17㎞
通行料金:なし
冬季閉鎖:なし