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目指せ!ユーラシア大陸横断

ユーラシア大陸横断 モンゴル編⑥ 舗装路を走るつもりがダート地獄に

目指せユーラシア大陸横断

こんにちは!合田紘之(@GodaAFRICATWIN)と申します。
バイクで世界中をツーリングするために新聞記者を辞め、昨年末から今年2月までのオーストラリア一周の様子はBikeJINWEBで連載させていただきました。
今回は第2弾。ロシア極東からヨーロッパ西部までユーラシア大陸の約4万kmを横断します!

7月19日~23日。「全て舗装路だよ」

「このルートは全て舗装されていて素晴らしい景色が見られるよ」。道中で出会ったモンゴル人のおじさんの言葉を信じたことからモンゴルのダート地獄が始まった。

ウランバートルからモンゴルを西に横断するにはダートは避けられないことはわかっていた。いくらサハラ砂漠を走れるアフリカツインと言えど、荷物満載で乗り手の実力不足では長距離のダートは大変だ。少しでも楽がしたいと思い、おじさんのおすすめルートを走ることにした。

これが道!?

ウランバートルからトソンツェンゲルまでの800kmはほぼ舗装されていたが、問題はその先だった。路面が締まったダートを少し進むと、その先には幹線道路とは思えないまるで獣道のようないくつもの道が広がっていた。
路面は整備されることがないのか、二輪の教習で教わる「波状路」のようなガタガタ道がひたすら続き、大きな穴もたくさんある。体は常に上下に揺さぶられ、走りながらパニアケースの中身が踊っているのがわかる。パソコンやカメラなどの電子機器も入っているのに中身は大丈夫だろうか。 そして枝分かれが多すぎてどこが本当の道なのかがわからない。「どうせ最終的に同じ道に続いているだろう」と思い適当に走っていると違う方向に進んでいることもしばしば。GPSを持っていなかったらとんでもないことになっていただろう。

神聖な場所で雨宿り

途中で突発的な暴風雨に遭遇し、視界が悪く、路面もぬかるみ始め、身の危険を感じたので雨宿りできる場所を探した。周りに建物はないが、たくさんの木の枝が立てられたモニュメントがあったのでそこで雨風をしのぐことにした。7月というのに手元の温度計では気温10度。震えながら雨が止むのを待った。

5分ほどすると一人のおじさんが車から降りてこちらに歩いてきた。モンゴル人はみんな優しいのできっと心配してくれて様子を見にきてくれたのだろう。と思ったら鬼のような形相で近づいてきた。彼は怒りながら「早くここから立ち去れ」的なことを言っている。言葉が通じないので全てを理解できなかったが、このモニュメントは神聖な場所だったようで、そこに座り込むとは何事だということだったようだ。それは悪いことをしてしまった。
雨がしのげなくなり濡れながら棒立ちするわけにはいかないので、暴風雨の中また雨宿りができる場所を探して走らなくてはいけなくなってしまった。

今度は馬小屋で雨宿り

少し走ると建物が見えてきたので避難することに。大きな屋根があってバイクも雨をしのぐことができ、いい場所を見つけることができた。でも少し変な匂いがする。足元を見ると大量の動物の糞が落ちていた。現在は使われていないようだが、ここは馬小屋だったようだ。それでも、もう移動する気力はないし、雨をしのぐことが一番。ここでコーヒーを飲んで温まりながら、結果的に2時間も雨が止むのを待った。

宿にたどり着けず

しばらくキャンプ続きだったので久々にシャワーを浴びたいと思い、ウリヤスタイという町まで行って宿に泊まろうと計画していた。しかしガタガタの路面で時速30kmで走るのがやっと。雨宿りにも時間を使ったでの、日が暮れるまでに町にたどり着くことはできなかった。仕方なしにこの日もキャンプを余儀無くされた。
あまりにも疲れたので、次の日は午前中からウリヤスタイの宿に泊まって、今後も続くであろうダートに備えて英気を養った。

計600kmのダート

結果的にモンゴル西部の町のウルギーにたどり着くまでに合計600kmのダートを走ることになった。路面状況が悪すぎてスピードが出せず、疲れるので休憩もたくさんとり、道にも迷い、ゆっくりとしか進めず、かなりの時間をかけて進んだ。

「全て舗装路」と言われて選んだ道のつもりが、とんでもないアドベンチャー要素の詰まったツーリングになった。困難を乗り越えてこそ感じらる楽しみもある。景色も山あり、草原あり、砂漠ありの素晴らしいものだった。このルートを教えてくれたおじさんに感謝することにしよう。

・ユーラシア大陸横断 ロシア編1
・ユーラシア大陸横断 ロシア編2
・ユーラシア大陸横断 ロシア編3
・ユーラシア大陸横断 ロシア編4
・ユーラシア大陸横断 ロシア編5
・ユーラシア大陸横断 ロシア編6
・ユーラシア大陸横断 ロシア編7
・ユーラシア大陸横断 ロシア編8
・ユーラシア大陸横断 ロシア編9

・ユーラシア大陸横断 モンゴル編1
・ユーラシア大陸横断 モンゴル編2
・ユーラシア大陸横断 モンゴル編3
・ユーラシア大陸横断 モンゴル編4
・ユーラシア大陸横断 モンゴル編5

合田紘之(ごうだ ひろゆき)

1987年生まれの31歳。横浜市出身、札幌市在住。
18歳で二輪免許を取得し、法政大学在学中にバイクで日本を2周する。
その中で北海道が気に入り、2010年から7年間、北海道新聞の記者として札幌市や登別市、紋別市などで取材で駆け回っていたが、バイクで世界をツーリングするために退社。
身長は168センチで愛車のアフリカツイン750はやっと足が届く程度。英語は初心者レベルなので、世界の人たちとコミュニケーションをとるために日々奮闘中。

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