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目指せ!ユーラシア大陸横断

ユーラシア大陸横断 準備編③ トラブルを避けるためのバイク整備

目指せユーラシア大陸横断

こんにちは!合田紘之(@GodaAFRICATWIN)と申します。
バイクで世界中をツーリングするために新聞記者を辞め、昨年末から今年2月までのオーストラリア一周の様子はBikeJINWEBで連載させていただきました。
今回は第2弾。ロシア極東からヨーロッパ西部までユーラシア大陸の約4万kmを横断します!

整備不足は海外ツーリング中だと命に関わる問題にも

バイクは走行距離1万8000kmの2001年式のアフリカツイン750を中古で2015年に購入。その後サハリン縦断やオーストラリア1周などを経て走行距離はすでに4万kmを超えている。

海外ツーリング中はどこで整備ができるかわからなく、ロードサービスを利用できるわけではないので、なるべくバイクのトラブルを避けたい。というよりもほとんど車が通らないような砂漠の真ん中でバイクが壊れたら命に関わる問題だ。そのために故障のリスクを避ける整備をしてきた。見た目がカッコよくなったり、馬力が上がったりというのはほとんどない地味な整備だが、愛車と長く付き合う上では重要な整備だと思っている。

もともとバイクの整備は全くの素人だったが、会社勤めをしている時に冬休みの1週間を全て利用して知り合いのバイク屋さんに通って整備の勉強をさせてもらった。注油の仕方一つからタイヤ交換などの部品の交換方法を学んだほか、自分のバイクの構造などの理解度が深まった。もし道端でトラブルが起きても、少しは自分の力で原因がわかったり、治したり、応急処置ができるようになっただろう。どんなスペアパーツが必要かもわかるようになってきた。
ちなみにこまめにオイル交換をしていることもあり、エンジンは至って好調。何もいじらないことにした。
オーストラリア一周をする前に行った整備から説明していきたい。

オーストラリア一周をする前に行った整備

メーターをデジタル化

純正メーターがとても重いので軽量化を図るのと、センサー式なのでメーターギアがすり減って動かなくなるリスクを解消。純正でも燃料メーターがついていないので、走行距離がわからなくなると給油のタイミングもわからなくなってしまうので命取りなのだ。

サイドスタンドに鉄のプレート溶接

荷物が満載でバイクが重くなっているため、土の上にノーマルのサイドスタンドを立てても土の中に沈んでバイクが倒れてしまうリスクがあるので、接地面積を増やしてリスクを解消

鉄のプレートを溶接したサイドスタンド

シートのあんこ抜き

身長168cmで足つきが悪いので少しでも足つき性を向上。なんとか足が着くようになったが、視点が低くなったので少し視界が狭くなってしまった

バルブクリアランスの調整

2万km走っていれば多少は狂っていると思いきやズレは全くなかった。このバイクの実力だと思う

充電用の電源装着

キャンプをしていたらコンセントからカメラやスマホなどを充電できないので必須。シガーソケット×1、USB×2を装着

走行中に電子機器を充電するための電源

全ホース、ワイヤー類の交換

燃料、冷却装置、ブレーキ、クラッチ、チョークのすべてのホースとワイヤーを交換。どれも10年以上経過していたので劣化による切断などのリスクを解消

キャブレターのオーバーホール

前オーナーの乗り方や整備状況がわからなかったので、とりあえず開けてオーバーホールしたが、もともと綺麗だった。前オーナーがちゃんと乗っていたことが良くわかる瞬間だった

その他

フロントフォークのオーバーホール、リンク周りのグリスアップ、ラジエターの清掃、ブレーキキャリパーの清掃、ホイールベアリングとステムベアリングの交換。
エンジンオイル、クーラント液、スパークプラグ、ブレーキフルード、ブレーキパッド、チェーンやスプロケットなどの消耗品の交換

交換した部品たち。これでもまだまだ一部にすぎない

ユーラシア出発前に行った整備

ナビのマウントの取り付け

使っているナビはGARMIN社のZUMO660。社外品の鍵付マウントをもともとあったメーターステーに取り付けた。
ウインドシールドによって日差しがさえぎられる場所に取り付けたので、晴天時のの視認性も格段と良くなった。以前からこのナビを使っていたが、良くも悪くも簡単に取り外せてしまうために盗難の心配が尽きなかった。
これからは鍵がかけられることでスーパーやトイレに行くときなど、数分間バイクから離れるような時にわざわざナビを持ち歩かなくてもよくなったので、行動がラクに

鍵付きのナビのマウントとデジタルメーター

カプラー清掃

オーストラリアでは止むを得ず泥水の中を走ったので、その時の赤土がバイクのいたるところに付いていた。防水処置をしているカプラーも例外ではなかった。
カプラーを外して、コンタクトスプレー(接点復活剤)を吹きながら清掃。かなり地味な作業だが、接触不良を起こしたら動かなくなるので、できる限り周りの汚れを除去。ヒューズボックスも清掃した

カプラーを一つ一つ綺麗にしていくという地道な作業

その他

オーストラリア一周前に行ったことと同じ基本的な整備。
フロントフォークのオーバーホール、ブレーキキャリパーの清掃。各ワイヤーの注油。ホイールベアリングとステムベアリング、エンジンオイル、オイルフィルター、クーラント液、スパークプラグ、ブレーキフルード、ブレーキパッド、チェーンやスプロケット、タイヤなどの消耗品の交換。
グリップも劣化して柔軟性がなくなっていたので交換。

リヤホイールのハブダンパーも交換した「その他」とひとまとめにしたが、基礎的な整備であっても整備士ではない自分がこれらのほとんどを自分で作業するのにはとてつもない時間がかかってしまった。
でも、これらの作業がきっと海外ツーリング中のトラブルを最小限に抑えてくれるだろう

整備中のアフリカツイン

・ユーラシア大陸横断 準備編2

 

合田紘之(ごうだ ひろゆき)

1987年生まれの31歳。横浜市出身、札幌市在住。
18歳で二輪免許を取得し、法政大学在学中にバイクで日本を2周する。
その中で北海道が気に入り、2010年から7年間、北海道新聞の記者として札幌市や登別市、紋別市などで取材で駆け回っていたが、バイクで世界をツーリングするために退社。
身長は168センチで愛車のアフリカツイン750はやっと足が届く程度。英語は初心者レベルなので、世界の人たちとコミュニケーションをとるために日々奮闘中。

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