R1250GSのシャシーや外装パーツ類は
R1200GSからほぼ変更がないようにも見える
変更点を写真から読み解いていこう
進化したBMW R1250GS の魅力を紹介!
R1250GSのディテールに迫る!
細部を見ていくほどにGSの高い完成度を知る
スタイリングはR1200GSとほとんど変わらないR1250GSだが、写真で比較する限りではディテールを見てもやはり変更点はほぼないようだ。ユーロ5を目前にして、あるいはライバル勢のエンジン性能を踏まえるとエンジンの改良が必須だったものの、フレームや足周り、外装パーツの完成度はライバルに引けを取るものではなく、それどころかまだまだリードしている。BMW開発陣はそう判断したのだろう。
もっとも水冷化されて以降のR1200GSは、モデルチェンジという公式発表こそないものの、タンクやシュラウドのカバー形状は変更されてきた。また、点火・燃料噴射のプログラム、ABSやトラクションコントロールなどの電子制御テクノロジーもイヤーモデルとして更新されるたびに、新技術が投入されてきた経緯がある。たとえばABSは、バンク角を検知してコーナリング中でも的確に作動する「ABSプロ」が、2016年式からR1200GSにも採用された。しかしこの変更はモデルチェンジとしてアナウンスされておらず、あくまでイヤーモデルとしての更新だ。
ディテールを見れば見るほど、R1250GSが高い完成度を持ったバイクということが分かるのだ。
あらゆる道を走破するベーシックグレード R1250GS
オンロードを主体にオフロードも安全かつ快適に走破できる性能を持ち、ベーシックグレードの位置付けではあるが必要にして十二分な走破性と装備群を有する。写真はすべて本国仕様。
1.排気量は1254㏄となり、シフトカムが新採用されたボクサーエンジン。最高出力は125㎰から136㎰と11㎰のパワーアップを達成した。ヘッドカバーとエキパイ形状が1200と異なっている
2.ラジエターシュラウドカバーに刻印される車名も変更点のひとつ。形状そのものは1200とほぼ同じのようだ
3.優れた防風効果を持つスクリーンは、形状と調節機構ともにR1200GSから変更はない模様。ウィンカーはもちろんLEDが継続採用される
4.前後セパレートタイプのシートは、本国仕様で850/870㎜の2段階調節式が継続される。グラブバーを兼ねるリヤキャリアも継続のようだ
5.GSのアイコンでもあるクチバシ状フェアリングやLED ヘッドライト、スクリーン形状は1200から変更はなく、機能とイメージを踏襲
6.ホイールはアルミキャストのほかにクロススポーク仕様も選択可。ブレーキキャリパーは仕様変更され、刻印がBremboからBMWとなった
7.エンジン改良に伴いエキパイは形状と長さが変更されたが、サイレンサーの外観や素材は1200と同一か。内部構造に変更があるかは不明だ
8.パラレバーを装備するスイングアーム、リヤフェンダーの形状にも変更はないようだ。ホイールベースも1200と同一の1525㎜となっている
オフロードに特化したハイグレード R1250GS HP
R1200GS RALLYEの後継グレードとなる「HP」には、ストロークが前後各20㎜長いスポーツサスペンションをはじめとして、ワイドステップやチタン製サイレンサー、オフロード走破性を高めるパーツが多数装備される。写真はすべて本国仕様。
上の4枚の写真はR1250GSとHPに共通する部分
1.電子制御サスペンション・ダイナミックESAは、ダイナミック、ロード、レイン、エンデューロ、エンデューロプロの5モードを備える
2. R1200GSではオプション装備だった6.5インチフルカラー液晶メーターは、R1250GSでは全車標準装備となった
3.左右のハンドルスイッチは、機能や形状に変更はないものの、プッシュボタンがブラックになった
5.HPにはワイドステップが標準装備される。ハードライディング時のマシンホールド性を高める必須パーツだ
6.リヤキャリアを外した状態。リヤセクションをスタイリッシュにするだけでなく、よりスポーティに走るならこれがベスト
7.アルミパイプ製エンジンガードとシリンダーヘッドカバープロテクターは、標準装備ではなくオプションで用意される
8.R1200GS RALLY同様、HPにはハードライディングに対応するショートタイプのスクリーンが装備される
9.HP仕様に標準装備となるラリーシート。スポーツサスペンションと合わせたシート高は900㎜。表皮カラーが刷新された
10.アドベンチャーに装備される樹脂製プロテクターが、HP仕様にも標準装備となるようだ。整流効果も高めてくれる
11.HP仕様はクロススポークホイールが標準装備となり、アルミリムにはゴールドアルマイト加工が施される
12.ノーマルよりも0.5kg軽量化されたアクラポヴィッチ製チタンサイレンサーがオプションとしてラインナップされる
関連記事
人気ランキング
ETC機器購入代が1万円安くなる助成キャンペーンが4月1日からスタートします!
[エンジンがかからない!]いまどきのバイクは“押しがけ”が通用しない!?
DCTはつまらない? いえいえ、これからの変速機のスタンダードのひとつになると思います<DCTについて:前編>
[動画あり]自在金具の使い方&張り綱の結び方[キャンプツーリング前に知っておきたい基礎知識]
絶景ロードまとめ
[転んだらどう対処する?]転倒時の被害を最小限にするためにスライダーを装着する
【ビーコム】B+COMを便利に使う小ネタ集
荷物の積み方が大事!250ccクラスだってキャンプツーリングできる
“北海道の総まとめ”これを見れば北海道ツーリングが100倍楽しくなる!?
[動画あり][エンジンがかからない!]すぐに始動したければバッテリージャンプ