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進化したBMW R1250GS の魅力を紹介!

R1200GS vs R1250GS スタイリングの変更点を探る


排気量拡大と可変バルブ機構の採用が
R1250GSの大きなトピックだが
フレームや外装パーツには変更があるのか
まずはスタイリングから違いを探っていこう

エンジン以外はほぼ継承される。ほぼ同じスタイリングはBMWの強い自信の表れ

空水冷R1200GS初登場となる2013年式からは多くの外装パーツに変更があり、シュラウドやタンクカバーの形状は大きく変わってきた

R1200GS(2016)
全長:2207㎜
全幅:953㎜
ホイールベース:1525㎜
シート高:850/870㎜
キャスター:99.6㎜
ステアリングヘッド角:63°
タンク容量:20ℓ
車重:244㎏
※数値は本国仕様 ※写真はESA装着車

エンジンの改良によってシリンダーヘッドカバーが変わり、エキパイの長さと形状も変更されたが、サイレンサー形状は同一にも見える

R1250GS(2018)
全長:2207㎜
全幅:952.5㎜
ホイールベース:1525㎜
シート高:850/870㎜
キャスター:109㎜
ステアリングヘッド角:62.9°
タンク容量:20ℓ
車重:249㎏
※数値は本国仕様

R1250GSの変更点はエンジンの改良で、フレームやサスペンション、ホイール、外装パーツなどはR1200GSからの変更はほぼないと考えられる。R1200GS(2016年式)とR1250GSの写真を比較してみても、たしかにエンジン以外での変更点はほとんど見つけられず、明らかに異なるのは車名が刻印されるシュラウドカバーくらいだ。

スペックシートから読み取れるところでは、全長とシート高、ホイールベースは同一。全幅の値は異なるが、四捨五入したか否かの違いと考えたほうが妥当だろう。
微妙に異なるのはステアリングヘッドアングルで、R1250GSは0.1度小さくなっており、これによってキャスターの数値は9.4㎜増え、走行安定性が向上しているものと考えられる。

ワールドローンチに参加した鈴木大五郎さんによれば、エンジン以外の構成パーツはR1200GSからほぼ変更はないとのこと。だがBMWはモデルチェンジの際、一見同じに見えても微妙に形状が異なるパーツを採用することも多い。それゆえ、パーツリストを参照して部品番号を確認するまでは断言できないものの、ケースケース類やフェンダー類などの外装パーツを流用できる可能性は高い。

R1200GS(2016)

工業機械製品であることを全面に押し出しつつ、力強さや頼もしさを体現したスタイルは、R1200GSらしさのひとつだ

右斜め前からのアングルは、R1200GSの個性的なフロントフェイスと、隆々としたマッシブなスタイルの組み合わせの妙を感じられる

大柄ではあるが、全幅を極力抑えたデザインのため、またがったときに受ける威圧感は意外に小さい。しかしながら優れた防風性も誇る

R1250GS(2018)

ステアリングヘッドアングルとキャスターの数値に変化があるものの、わずかな変更のため写真では判別できないほどの違いだ

撮影アングルがやや異なるため判別しづらいものの、クチバシやスクリーン、ラジエターシュラウド、ヘッドライトにも変更は見られない

こちらも撮影アングルがやや異なるものの、ハンドルの高さや幅をはじめ、タンクカバーやタンクパッドなど外装部品に違いはなさそうだ

BMWはモデルチェンジの際に、従来モデルを否定するような変更をあまりしないメーカーだ。つまり、エンジン型式やシャシーの構成をはじめ、エクステリアについても従来モデルのデザインを継承することが通例。それは従来モデルのオーナーたちの誇りを大切にしていることでもある。
しかし今回のR1250GSのように見た目の変化がほとんどないと、商品力としてのアピールが弱い側面も持ち合わせる。GSというバイクに強い関心を持っていれば、エンジンを見れば1200と1250を判別することは容易だが、そうでない人にとっては両車の違いを見つけるのは困難だ。

それは道を選ばず安全かつ快適なツーリングを実現するためのバイクというコンセプトにブレがなく、確固たる信念に基づいてバイク開発を続けていることの表れともいえる。ルーツを辿れば、R80G/Sから38年の長きにわたって進化してきたロングセラーモデルだ。とくにR1200GS以降はファンを多く生み出し、今やアドベンチャーツアラー全盛だが、その中においても強力なライバル勢より一歩抜きん出た走行性能、そして安全性と快適性を備えている。

R1250GSがほぼ変わらぬスタイリングで登場したのは、R1200GSというバイクのデザインに、BMWが強い自信を持っていることの証なのだ。