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あの時、私はヒヤリとしました……「止まる」を考える


「バイクは、加速することより減速することのほうが難しい」
なんてセリフを聞いて、何人が「うん、うん!」とうなずけるだろう?
だけど実際問題、たいていの“ヒヤリ”は止まる能力の不足で起きている
「それでも自分は無事故だし!」なんて、今まで幸運だっただけかも……

ヒヤリを超えないために必要なことを考えてみる

バイクを運転中、ヒヤリとする瞬間に遭った。その時、アナタはどう考えるだろうか?
「いやあ、事故にならなくて本当によかった!」
なんて、マイナスであるはずのヒヤリを無意識のうちにプラスの感情に変換してきたライダーは、少なくないと思う。

あるいは、自分の運転ミスで転んでしまったときに、ケガや愛車の破損がたいしたことなくて、思わず「これくらいで済んでよかった……」なんて呟いてしまったことがあるかもしれない。

でもそれは、自分のライディングを上達させない感情だ。そしてもうひとつ言えるのは、その時はたまたま自分の運がよかっただけで、次回また同じようなシーンに遭ったときに、「事故にならなくて……」や「ケガしなくて……」となる保証はどこにもないということ。ヒヤリではなく事故、軽微な転倒ではなく重大アクシデントになってしまうかもしれないのだ。

ところで、それらのヒヤリとした瞬間を思い返してみると、「もしも自分が上手に止まれていたら、あるいは十分なブレーキング技術があれば、そもそもヒヤリとすることはなかったのでは?」という状況も少なくないはずだ。

だから、交通社会においてはあらゆる状況を想定あるいは予測した安全運転が大前提だけど、それに加えて“生き残るための止まる技術”も重要なのである。

「ヤバかった…」こんなことありますよね?

狭い路地で自転車が飛び出した!
いわゆる「かもしれない運転」が徹底できていれば、驚くようなことはない。でも、加えて卓越したブレーキングスキルがあれば、よりヒヤリ感が低減されそう

ワインディング中コーナーの先に自転車が!
こちらも「かもしれない運転」なら避けられるヒヤリ。しかし、ついソレを忘れてこの状況になってしまったら、そこから頼れるのは安全に減速して避ける技術

急な方向転換で握りゴケ
前を走っていたクルマが突然減速や方向転換することはザラにある。車間距離を取るのが大前提だが、それでも止まる技術が低いと握りゴケなんてことに……

前のクルマがいきなりコンビニに…
これも「かもしれない運転」と十分な車間距離の保持で避けられるヒヤリ。でも、ついそうではない運転をしてしまうことも多い。だから止まる技術も必要なのだ

“Twitterアンケート・みんなのブレーキ意識調査!”に続く

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