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今日から始める愛用品お手入れガイド

【愛用品お手入れガイド】レザージャケット編 vol.1 Q&A


「革ジャン」は、バイク乗りにとって
永遠の憧れであり、ライダーを象徴するアイテムだ
だからこそ、長く愛用したいし、格好良く着こなしたい
そのためのお手入れ方法を革ジャンのプロ、カドヤに聞いてきた

Q.レザージャケットの寿命ってあるの?

A.価値観によるが品質的には10~20年
寿命の定義が曖昧なので一概にはいえないが、革の表面に艶があり、柔らかさを維持できるのは10~20年といったところで、それ以上持たせようとするなら丁寧なメンテナンスが欠かせない。
汚れ落としやオイル補給といった手入れはもちろん、カビ、キズ、ひび割れ、ほつれを放置していると劣化速度が速まってしまう。また、転倒による擦過傷や裂傷はアテ革で補修できるが、本体や縫製部分の強度は落ちる。一生モノにできるかはメンテナンス次第だ。

Q.レザージャケットの弱点は?

A.雨などの水分や湿気、乾燥には対策が必要
素肌に直接触れる部分である襟元や袖口は皮脂汚れが付着しやすく、カビの発生や劣化の原因になる。走行中に襟や袖をバタつかせていると衝撃でダメージを受け、革が傷むだけでなく縫製のほつれを招く要因にもなるのだ。
水分や湿気はやはりカビの原因となる。保管は風通しの良く直射日光が当たらない室内がベストだが、クローゼットで保管する場合は乾燥剤を使う。雨で濡れたら乾かすことはもちろんだが、ドライヤーなどの熱源での乾燥は厳禁。

Q.自分のジャストサイズの測り方は?

A.肩幅や乗車姿勢を考慮してジャストサイズを選ぶ!!
サイズ合わせは、まず肩幅のチェックから行う。肩幅に合わせると袖が長くなりがちだが、直立状態のときに袖口が手首と親指の付け根の中間にあるのがベターだ。そして直立姿勢だけでなく、乗車姿勢を取ってみて窮屈さや緩さがないか確かめる。カドヤでは、試着したまま愛車にまたがることもできる。
体型の変化や冬にインナーを着込むことを考慮してサイズを大きくするのはオススメできない。防寒アウターをプラスするほうが効果的だし、レザージャケットのきれいなシルエットを生かせるからだ。

ジャケットのサイズは肩幅を基準に

肩幅が合っていることが基本。愛車の前傾がきついなら肩にアクションプリーツがあるジャケットを選ぶと窮屈さがなく動きやすい

愛車の乗車姿勢でのフィット感もしっかり確認。可能ならば愛車で来店して、実際にまたがってみるのがオススメだ

腕を真っ直ぐ下ろして確認。シワで袖が詰まることも考慮すると、親指付け根の上あたりに袖口がくるのが理想

Q.メンテナンスの頻度は?

A.しっかりとしたメンテはシーズン「終わり」!
ブラッシングは着用ごとに行い、ホコリや排気ガスを落とす。目立つ汚れが付着したら水で濡らして固くしぼった布で拭き取る。固着した場合は専用クリーナーを使う。乾かした後に撥水スプレーを併用しておくと防汚効果も期待できる。
シーズン終わりの保管前には汚れ落としの後に専用オイルを塗布して油分を補給する。各メンテナンス剤を使用する前には必ず目立たないところでテストすること。カドヤなら汚れ落としから油分補給まで請け負ってくれる。

Q.季節ごとのレザーの着こなしは?

夏は長袖のアンダー、冬はジャケットの上に着る!
夏は通気性に優れるパンチングメッシュのレザージャケットに、吸汗速乾性を持つ高機能アンダーウエアを組み合わせれば、レザーの安全性と快適性を両立できる。冬はレザージャケットの上にテキスタイルジャケットを羽織ると、防風効果と防水効果をプラスすることができるうえ、寒風でレザーが冷え切ってしまう弱点を補える。インナーは高機能な薄手のものを選ぶか、電熱ウエアを使うのも効果的だ。

メッシュのレザージャケットに吸汗速乾性アンダーが基本。長袖Tシャツを重ねると、汗によるダメージを回避できる

冬は発想を逆転して、レザージャケットをインナーとして使い、テキスタイルジャケットをアウターとして着ると効果的

このシチュエーションに気を付けろ!

ポケットにモノを入れたままにしない!
スマートフォンやデジカメなどのように、重量があるうえに硬いものは革に負荷をかけてしまい、長期間放置すると革が伸びてしまう。とくに長期保管の際は、ポケットの中身をすべて取り出すこと。同様の理由で針金ハンガーは使用厳禁だ。肩が太く、しっかりしたハンガーを使おう。

塩化カルシウムはレザーの天敵!
凍結防止剤に含まれる塩化ナトリウム、融雪剤に含まれる塩化カルシウムは、レザーにとって天敵だ。冬季のツーリングでは前走車や自分のバイクの後輪が巻き上げるそれらの塩分を浴びてしまう。帰宅後はブラッシング、または水で濡らして固く絞った布でしっかりと塩分を落とそう。

マナー的にも地ベタに座るのはやめよう
地面に直接腰を下ろしたとき、ジャケットの裾を巻き込んでいるとアスファルトのダメージを受けてしまう。レザーパンツの場合は、後ろポケットに財布などを入れていると擦過傷や裂傷を招きやすい。マナー向上のためにも地ベタに座るのはやめ、どうしても腰かけたいならベンチへ。

マフラー、エンジンなどの熱源にも注意!
ツーリングでの休憩中にジャケットを脱いでバイクにかけて汗や水分を乾かすことはジャケットの延命につながる。しかしその際に注意したいのは、エンジンやマフラーの高熱にジャケットをさらさないこと。強風でジャケットが熱源に接触しないようベルトなどで固定するなど工夫すべし。