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信号待ちで後ろを警戒してますか? -停車中の事故を防ぐための追突回避の心得①-


二輪車が関係する交通事故で多いのは“転倒”と思われがちだが実は意外と多いのが信号待ちなどで起きる“交差点での追突”だという

停車しているところに後ろから突っ込まれたらどうにも対処しようがない
漫然と停車するのではなくしっかり周囲を警戒することで追突事故から身を守ることができる

バイクの事故の中で停車中の追突は意外と多い

過去に、都内の交差点で芸能人の運転する乗用車が、信号待ちのバイクに衝突。そのバイクがさらに前車に追突するという玉突き事故を起こした。幸いライダーやドライバーにケガはなく、物損事故として処理された模様で、事故の被害状況よりも世の中的には”芸能人が事故を起こした〞ということに耳目が集まった。

しかし、ライダーにとってみれば一つ間違えていれば大惨事になっていた今回の事故。このように〝交差点でバイクがクルマに追突される〞というパターンの事故は決して珍しいことではない。むしろ、都市部の交通事故のケースでは、多い部類に入っている。
停車していれば、自分が事故を起こすことはない。確かにそれは正しい。しかし、道路の上にいる限りは、他のクルマが事故の原因になることは十二分に考えられる。特にバイクの場合、事故を起こそうが、もらおうが、身体がむき出しである以上、被害は変わらない。それだけに、停車中であっても追突されないように、細心の注意を払っておく必要がある。

不意打ちの追突事故は身構えることすらできない

走行中は周囲の交通に十分に注意を払っていても、意外と無防備なのが信号で停車している時だ。走っている時ならいざ知らず、止まっている時に事故に遭うなんて思ってもみないことだろう。しかし、実は信号待ちで追突される例は後を絶たない。バイク仲間の中にも、一人や二人は、「後ろからオカマを掘られてバイクが廃車になった」なんてエピソードを語るライダーもいることだろう。

事実、警視庁の調査によると、過去3年間にバイクが停車中にクルマに追突される事故が2000件近く起きている。これは、走行中にクルマに追突された事故の約7倍と圧倒的に多い。その原因は、後ろのクルマのドライバーがスマホを弄りながら走っていたり、助手席の人とおしゃべりに夢中になっていたりして、前方にバイクが停車していることに気づかず追突してしまうなどという、ちゃんと前を見ていないことに尽きる。

また、こうした前方不注意というパターンの亜種として、まだ信号が青に変わってもいないのにユルユルと走り出し、前方のバイクにぶつかるといったケースもある。
クリープのあるオートマチック車では、油断するとブレーキが緩んでクルマが前に出てしまうからだ。

最近はこうした追突事故を防ぐために、衝突被害軽減ブレーキを搭載した四輪が登場し、普及しつつある。しかし、それも100%信頼できるものではない。特に二輪車を認識するものはまだまだ少なく、また、ユーザーの過信がかえって事故につながってしまっている例も報道されている。
また、ひどいケースでは、真後ろのクルマが安全に停車してくれても、その後ろや横のクルマが運転操作のミスなどで暴走して真後ろのクルマにぶつかり、玉突きされる形で追突なんて事故もある。

こうした追突事故が怖いのは、停車中という無防備な状態に起こることだ。走行中や前方からの衝突であれば、身構えることもできる。しかし後方からの追突だと、まったくの不意打ちとなってしまう。確かに自分が停車していれば自分で事故を起こすことはない。しかし、事故をもらう可能性は走行中と何ら変わらないのだ。