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BikeJIN

あの頃の培倶人 -From Nom Vol.19-

[みんな、ツーリング仲間がほしかった!!]こちらが想定していない使い方が主流になって……

あの頃の培倶人

tucicaを開設した理由は、前に書いた通り「本誌に掲載したスポット情報などを、ツーリング先で見られるようにすること」でした。

もちろん、その情報の内容をどんどん充実させていったのですが、会員のみなさんはこちらが想定していない利用方法を生み出し、どんどんそちらが盛り上がっていったのです。

情報共有サイトの予定が いつのまにか「出会い系サイト」に

2010年1月に、「BikeJINチャンネル」の常連投稿者の方を会員にひっそりとスタートしたtucicaは、2月から期間限定で紹介者がいなくても会員になれる形で本格的にオープン。すると、あっという間に1000人を超える会員が集まり、様々な情報が集まるライダーによるライダーのためのSNSへの道を歩み始めました。

こちらがあらかじめ枠組みを用意したエリア別のツーリング情報コーナーや、メーカー別・バイク別のコミュニティサイトにどんどん投稿者や加入者が増えていったのに加え、会員の方々が独自にコーナーやサイトを作り始めてくださいました。

ボクが最初に想定していた、ツーリングスポットのオススメ情報などもどんどん蓄積されてきましたが、それ以上に「仲間探し」が活発になっていきました。

そう、みんな一緒に走る仲間がほしかったんですね。

みんな、ツーリング仲間がほしかった!!

当時、ボクも早朝一人でツーリングスポットに出かけることが多く、一人で走っている方とよくすれ違っていたので、みんな一人で走るのが好きなのかなと思っていました。でも、事実はまったく違っていて、一緒に走る人がいないから一人で走っているだけの人が多かったんです(ボクもそうでしたが)。

忙しい社会人だと、なかなかツーリングの予定も立ちませんよね。でも、突発的に明日は予定がなくなったからツーリングに行こうと思っても、誰を誘ったらいいか分からない。そんなとき、自分と同じようにBikeJINを読んでいるライダーがたくさんいるサイトで、「明日、ドコソコに走りに行きませんか?」と呼びかけることができれば運が良ければ同行者ができるかもしれません。

そういうふうに思った方がイッパイいたようで、3月には会員同士でマスツーリングをしている日記がtucicaにアップされているのを見たとき、正直、唖然としたものです……。

みんな、一緒にツーリングをする仲間がほしかったんですね。

そこからは、加速度がつきました。

2010年の暮れには、新しい仲間ができて走った距離が3倍になりましたとか、行ったことがなかったドコソコに行けましたとか、あげくには○○さんに刺激されてバイクを買い替えちゃいました、なんていう投稿が激増したのです。

情報共有サイトのつもりで作ったのに、バイク仲間との「出会い系」サイトになっちゃったんです!

 Nom エイ出版社バイク誌プロデューサー/ジャンケン魔人

BikeJIN、RIDERS CLUB、DUCATI Magazine、BMW BOXER Journal(現BMW Motorrad Journal)などエイ出版社発行のバイク誌の編集長を歴任。現在は、趣味誌を中心にエイ出版社発行の媒体を統括

もし、このコラムを読んで当時のことをもっとお知りになりたくなったら、NomのBlog(http://blog.sideriver.com/nomurasblog/)のアーカイブもご覧いただければと思います。