創刊当時から本誌を読んでくださっている方からは、今でも「漢字のロゴがよかったのに……」と言われることがあります。
もちろん、漢字の培倶人もとても大切にしている本誌ですから、いまでも英文字ロゴに小さく漢字の培倶人も入っているわけです。
ただ、もっと知名度をアップしたい、もっとたくさんの人に読んでほしいと思っていたボクは、いつからか漢字を止めて英文字にしようと考え始めていました。
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あの頃の培倶人 -From Nom Vol.13-
創刊当時から本誌を読んでくださっている方からは、今でも「漢字のロゴがよかったのに……」と言われることがあります。
もちろん、漢字の培倶人もとても大切にしている本誌ですから、いまでも英文字ロゴに小さく漢字の培倶人も入っているわけです。
ただ、もっと知名度をアップしたい、もっとたくさんの人に読んでほしいと思っていたボクは、いつからか漢字を止めて英文字にしようと考え始めていました。
雑誌にとって誌名ロゴは、顔であり看板でもあり、新しい雑誌を創刊する際は何十ものロゴデザインを繰り返した後に決定するような重要なもの。ロゴを見るとその本がどんな本かが伝わるくらい、ロゴが雑誌の人格(本格?)を表すものだと言っても過言ではないと思っています。
ご存知のように、本誌は漢字3文字の「培倶人」からスタートしました。創刊当時、出版業界ではこういう漢字のタイトル、ロゴが流行していて、それがその頃の時代感でもあったのでした。
音(読み)自体は「ばいくじん」だから、誰もがバイクの本だと分かるのだけど、「倍倶人」や「陪倶人」と間違って書かれる度にちょっとばかりストレスを感じていたのと、編集方針がハードよりもソフトを重視した、それまでのバイク誌とは異なる方向になっていたのに、ひょっとしてそれが伝わらない、とても難しいことが載っている本だと思われるんじゃないかという危惧も抱いていました。
読者からも賛否両論で、「古臭い感じがする」とか「オジサン向けの本でしょ」なんて声もありました。ただ、いわゆるギョーカイ筋には漢字3文字の評判はとても高くて、関係者もスタッフも特に不満を抱いている様子はありませんでした。ただ(たぶん)ボクだけが、ちょっとした引っ掛かりを感じていたのでした。
そんな引っ掛かりが頭の中でちょっとずつ成長し続けていたとき、ホンダが主催するツーリングで山陰地方を走って、島根県の玉造温泉に宿泊しました。懇親会のあとにホテルの中にあるスナックのようなところに、一緒に行った他誌の編集長たちと繰り出しました。
各テーブルに女性がついてくれて、どこから来たのとか、仕事は何など、他愛のない話をしていて、実はみんなバイク雑誌の編集長でそれぞれこんな名前の本を作っていると話すと、「あ、培倶人って知ってる」と一人の女性が言いました。
当時、発行部数No.1を誇っていた編集長が「なんでウチの本を知らないんだ」と不服そうな顔をしている横で、ボクは「新参のバイク誌だけど、けっこう知名度高いじゃん!」と内心ほくそえんでいました。
続けてその女性はこう言いました。「培倶人って漢字で書いてある本でしょう。漢字ってことは暴走族の本だよね?」
ガーンと舞い上がった後に、奈落の底に突き落とされたって感じでしょうか……。
この夜の出来事が、ボクの感じていた引っ掛かりを制御できないほどの大きさに成長させ、その後、現在のBikeJINという英文字表記に変更する(2008年2月号・Vol.60~)大きな原動力になったという真相を知る人はとても少ないはずです……。
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