各地の素晴らしい景色を走り、それを写真に収めてほしい。
そんな気持ちで始めたBIkeJIN主催のフォトコンテストも今回で2回目。
編集部のもとには日々レベルの高い写真がぞくぞく届き
我々は大いに悩まされましたが……、結果発表です!!
海へと続く道
- [Name]
- 永田康明さん
- [Location]
- 北海道/礼文島
- [Photographer’s Comment]
- 礼文島の澄海岬近くで見つけた道は、まるで海へと続くように見えました。
- Shibata’s Comment
- 絶景写真がずらりと並べられた審査中のテーブル上で、ダントツに光を放っていた作品。写真技術的には陽の当たりも構図も素直で普通なんだけど、直球ど真ん中にズドンと入る気持ち良さがある。ロケーション勝ちだが、旅へと誘う写真力もちゃんとある。画像処理やHDRを超える絶景フォトコンの王道を行く1枚だ
- ROUGH&ROAD’s Comment
- おそらく撮影者はこの道を海に向かって走り、そのあまりの気持ちよさにもう一度戻ってきて撮影しなおしたのではないでしょうか?両サイドの緑の鮮やかさが北国の短い夏の躍動感を、どこまでも広がる眼前の大海原がここが離島であることを思い出させる、夏の匂いのする印象的なワンカットです
審査員・編集長中村 「突き抜けた海と空が待つ永田さんだけの絶景」
雨上がりのリフレクション
- [Name]
- 占部健太さん
- [Location]
- 愛知県/田原市
- [Photographer’s Comment]
- 普段雨上がりには乗らないのですが、広角レンズを手に入れたのでツーリングへ。普段見ない景色が新鮮に映り、被写体に選んでみました。
- Nakamura’s Comment
- 見た瞬間に目に焼き付くツーリングシーン。それがこの作品だろう。まず、構図がいい。かすかな夕日と印象的な雲が映された水面(海面?)。雨上がりを利用したのか、地形からなのか、撮影に立ち会ってそのときの状況を確認したくなった。旅の重厚感が伝わってくる1枚
- ROUGH&ROAD’s Comment
- 広がりのある構図に面白さを感じる一枚。日没前、あえて夕日を入れずに水たまりへの映り込みに注目し時間の流れも表現した非常にテクニカルな写真ではないかと思います。日本の海岸線での写真なのに、ウユニ塩湖の湖面に映り込む雲の情景を思い出しました
審査員・カメラマン柴田直行 「絶景は自分の意識次第 そんな風に思わせてくれた」
インスタ映えのおかげで観光地や有料道路などの景観整備が進み、絶景カメラマンとしても嬉しいかぎり。というわけで、そんな撮影を楽しんでる占部さんの作品を柴田賞に推薦します。
まさしくウユニ塩湖風なインスタ映えな1枚。日本もアチコチに天空鏡になる場所はあるみたいですが、だいたい砂浜なのでバイクは入れられない。と思っていたら、こんな風に水溜り(?)でも撮れるんだね。
夕焼けの時間にバイクをシルエットにして撮ったのもプラスポイント。バイクを見えやすい右手の明るい夕日側に置いて、左側を開けた構図でドラマを感じる写真に仕上がってます。
こういうアイデアを実際の写真にしていくのは楽しい時間。水溜りならどこかの絶景道でも撮れるかも。皆さんも挑戦してみて。
インスタ映えのおかげで観光地や有料道路などの景観整備が進み、絶景カメラマンとしても嬉しいかぎり。というわけで、そんな撮影を楽しんでる占部さんの作品を柴田賞に推薦します。
まさしくウユニ塩湖風なインスタ映えな1枚。日本もアチコチに天空鏡になる場所はあるみたいですが、だいたい砂浜なのでバイクは入れられない。と思っていたら、こんな風に水溜り(?)でも撮れるんだね。
夕焼けの時間にバイクをシルエットにして撮ったのもプラスポイント。バイクを見えやすい右手の明るい夕日側に置いて、左側を開けた構図でドラマを感じる写真に仕上がってます。
こういうアイデアを実際の写真にしていくのは楽しい時間。水溜りならどこかの絶景道でも撮れるかも。皆さんも挑戦してみて。
超ド級絶景箱石峠
- [Name]
- 早田新さん
- [Location]
- 熊本県/箱石峠
- [Photographer’s Comment]
- この日は天候も良く、箱石峠の絶景を眺めながら気持ち良く走ることができました。
- Nakamura’s Comment
- 阿蘇の箱石峠は何度か通っていて、意識はしていた。しかし、この作品を見てフツフツと燃えてきた。ドコから撮影したのだろうか、ボクの知っている道ではない。スクーターが写っているということは、道はあるということだろう。いつかガチンコ撮影をしたい、そう強く思った
- Shibata’s Comment
- この場所では定番のカット。でもこの作品には妙に楽しいツーリングを連想させる和みのテイストがある。まず緑の草原と黄色の配色が良い。雄々しい阿蘇山とベスパの対角線的構図もグッド。好天に恵まれてさらに太陽の位置もバッチリで、新鮮な写真に仕上がっている
審査員・ROUGH&ROAD 「バイクの楽しさが凝縮された1枚」
数ある素晴らしい写真のなかから1枚だけを選ぶのは大変困難な作業でしたが、ラフ&ロード賞として早田さんの作品を選ばせていただきました。
このバイクでここまで!と驚かされると同時に、阿蘇山の雄大な大自然と、一般的には〝街乗り〞のベスパという日常と非日常が同時に存在している違和感が一枚に心地好く収まり、バイクは改めて日常と非日常をつなげられる魔法のツールなんだなと、バイクに乗ることの原点・素晴らしさを再確認させてくれた写真です。
カブじゃなくて黄色のベスパというところが早田さんこだわりのライフスタイルを現していて◎。ライダーの性格やバイクとの向き合い方が伝わってくる1枚だったことも、ラフ&ロード的評価ポイントです。これからも素敵なバイクライフを送って下さいね!
数ある素晴らしい写真のなかから1枚だけを選ぶのは大変困難な作業でしたが、ラフ&ロード賞として早田さんの作品を選ばせていただきました。
このバイクでここまで!と驚かされると同時に、阿蘇山の雄大な大自然と、一般的には〝街乗り〞のベスパという日常と非日常が同時に存在している違和感が一枚に心地好く収まり、バイクは改めて日常と非日常をつなげられる魔法のツールなんだなと、バイクに乗ることの原点・素晴らしさを再確認させてくれた写真です。
カブじゃなくて黄色のベスパというところが早田さんこだわりのライフスタイルを現していて◎。ライダーの性格やバイクとの向き合い方が伝わってくる1枚だったことも、ラフ&ロード的評価ポイントです。これからも素敵なバイクライフを送って下さいね!
どれも素晴らしい写真ばかりでした……
編集部をうならせた写真はコレだ!!
今年の応募作品の良いものを乗せるととてもじゃないけどページが足りない。
なので、その中でも厳選した絶景写真をご紹介します!
黄昏れの水島コンビナート
- [Name]
- 小林美希さん
- [Location]
- 岡山県/倉敷市
- [Editor’s Comment]
- 観る人の気持ち次第でいろんな解釈ができる俳句のような作品。光、色、構図といった要素も素晴らしいが、なんといっても美希さんのポージング、そして風になびいた髪のシルエットがカッコ良すぎる。陳腐にならずにこれだけ決められるプロデュース能力に嫉妬します!(ナカジマ)
無題
- [Name]
- 土橋研吾さん
- [Location]
- 北海道/礼文島
- [Editor’s Comment]
- 「こんな場所走ってみたいなぁ~」と一発目で魅せられた1枚でした。ロングダート天国の北海道に行きたくなります。緑と青のコントラストもいいですよね。アングルのこだわりも感じられました。アドベンチャーバイクにマッチする景色っていいですねぇ~。(ヤンス・タカハシ)
一時の静けさ
- [Name]
- 渡辺光理さん
- [Location]
- 京都府/八坂の塔
- [Editor’s Comment]
- 審査員一同、「こういうのもあったか~」とうなってしまった作品。奥には京都らしい八坂の塔、ほぼ人工物しかないこの場所で存在感を放つバイク。コンテスト本来の“絶景”の意味からは外れるかもしれませんが、僕にはどうしても気になってしまった一枚です!(モリ)
南に向かい
- [Name]
- 徳田一憲さん
- [Location]
- 北海道/エサヌカ線
- [Editor’s Comment]
- エサヌカ線のどストレートの道に駐車する2台のバイク。なにげないツーリングシーンが切り取ってあるが、それは誰もが羨む北の果てへのバイク旅。北海道の絶景とツーリングのライブ感があって、この夏は俺も!と思わせる絵。(オノデラ)
焚き火とバイクとHotFam
- [Name]
- 宮崎亮さん
- [Location]
- 神奈川県/芦ノ湖キャンプ場
- [Editor’s Comment]
- 夜の焚火のシーンは落ち着いた感じで、楽しそうに過ごしている姿がイイですよね。キャンプに行きたくなってしまいます!バイクも輪になるように置いてあったり、こんな仲間との語らいもしてみたいと思いました。(ヤンス・タカハシ)
大規模な独り占め
- [Name]
- 坂本卓也さん
- [Location]
- 北海道/豊富大規模草地牧場
- [Editor’s Comment]
- 絶景を求めてこの道を走ったことに感動しました!360度の大パノラマにいるのは遠くまで続く道と自分だけで、まさに「独り占め」。“北海道”を存分に感じられる1枚です。こんな天気の良い日にこの場所を走れた幸運を称えます!(モリ)
富士の雪化粧
- [Name]
- 和田隆之さん
- [Location]
- 神奈川県/箱根大観山
- [Editor’s Comment]
- 撮影地は、我々編集部も日頃、お世話になっている箱根ターンパイクの大観山。そこからこの作品を撮影したというのだから、恐れ入る。富士山が美しいだけでなく、紅葉、ススキといった秋の記号も見事に収めています。参考になります!(中村)
協力/ラフ&ロードスポーツ TEL045-840-6633
http://rough-and-road.weblogs.jp/
第3回絶景フォトコンも開催します!
Schedule
- 【プレ2】夏の陣
- 応募期間:~2018年9月末まで
発表:BikeJIN12月号(2018年11月1日発売)&WEB特設サイト
- 年間グランプリ
- 応募期間:~2019年1月末まで
発表:BikeJIN4月号(2019年3月1日発売)&WEB特設サイト
※こちらの年間グランプリは年間を通して大賞を決定するもの。春の陣、夏の陣でエントリーした作品も対象となります。受賞者には特典あり
POINT1
バイクが写っていること!
やはり、バイク雑誌のフォトコンテストなので、バイクを絡めた写真を撮ってほしい。愛車の1番カッコいい角度を探したり、車体の雰囲気に合う風景をバックにしたり、やり方はライダーの数だけある。自分のセンスを信じて、素敵な写真を撮りに行こう!
POINT2
素晴らしい景色であればなお良し!
BikeJINはツーリングの情報誌。なので、構図などの写真そのものの技術というより、絶景を求めてバイクで赴いた努力と、自然が生んだ奇跡の風景に出合った運という、「ツーリングライダーとしてどう走ったか」がより高ポイントに。今年もどんどん走ろう!
POINT3
撮影時の場所情報などを教えてください
写真と一緒に、撮った時間帯、場所の情報は必須。アナタの撮った写真が、「この景色を見たい!」と、見た人のツーリングの原動力になりうるからだ。そして今回からは、「どんな機材で撮ったか」もしっかりと明記すること。もちろんスマホでもOKだ!
POINT4
あくまでも、交通ルールを守って安全運転で!
ルールを守ったうえで「バイクと写真」を楽しむのがライダーとして当然。かっこいい写真を撮りたい気持ちは分かるが、走行車線に停めるなどの行為は厳禁!そして、その他のフォトコンテストと同じ写真を送るのも禁止。“紳士的に”コンテストを楽しんでほしい
まずは、第2回・絶景フォトコンテストにご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。2回目ということもあり、応募作品のレベルはさらに磨きがかかっています。これには編集部、審査員ともども驚いています。作品のバリエーションもキャンプや夜景、夕景などもドシドシ投稿されてきていて、迷ってしまうほどでした。
しかし、この絶景フォトコンテストのテーマは単純明快。行きたいと思わせる、絶景ツーリング写真であること。これに尽きます。そこで、選ばれたのが永田さんの「海へと続く道」、こちらが第2回のグランプリ作品です!
永田さんは何作品か投稿されていて、どれも印象的でした。しかし、この北海道・礼文島の1枚は「これ、どこで撮ってるのかな?」という疑問から始まり、審査員も場所を当てられずに終わっています。このコンテストは技術も大事ですが、直感的に絶景かどうか、を重要視しています。その点からも、大賞にふさわしい作品です。
最後に、今年も第3回・絶景フォトコンテストを開催しますが、ボクからお願いがあります。それは、「見たこともない絶景を撮ってほしい」ということ。今年よく思ったのが、シェルロードを筆頭に掲載作品の撮影地がとにかく人気だったこと。しかし、あまり知られていない場所の方が強く印象に残ります。というワケで、「自分の絶景」を探してみてくださいね!